画像は映画.comより引用
「この世界で生きている以上、傷つくかどうかは選べない。でも自分を傷つける人を選ぶことはできる。おれは良い選択をした。」
この映画はガンを患った二人の若者の物語です。
肺にガンを患った女の子、ヘイゼルと骨肉腫を患った男の子、ガス。
二人のラブストーリーでもあり、彼らの友人、家族をも巻き込んだ青春ストーリーでもあります。
この映画で印象に残っているところは、2つ。
・「死」に対しての二人の思い。
・ガスがヘイゼルに送る言葉がいちいちかっこいい。
「死」に対しての二人の思い。
画像はきっと、星のせいじゃない。公式サイトより引用
二人に共通していることが余命が短いということ。また、ヘイゼルは酸素ボンベなしでは移動できない、ガスは片足がないという弱点も負っているということ。
いつ訪れるか分からない「死」に対して二人が真剣に考える場面が描かれています。
自分が死んだ後も世界に何かを残したいガス。
この世界に自分が生きた証拠を刻み、人に忘れられることが怖いガス。
一方、「死」に対して論理的なヘイゼル。
死んだ誰かのことを覚えている誰かもいずれ死ぬのであって、ガスのいう忘却が怖いというのは無意味なこと。忘却は必然であって、それは無視すればよいと考えるヘイゼル。
考えが異なる二人ですが、「今」を一生懸命生きようとする思いは一緒。
友人や家族も関わって、「今」の時間を十分に楽しんでいる場面も描かれています。
ガスが自分が死ぬ前に自分の葬式をみてみたいということで、教会でヘイゼルとガスの親友アイザックに弔辞を読ませる場面がありますが泣き所です。この場面で「死」に対してどれだけ二人が向き合っているかが分かります。
ガスがヘイゼルに送る言葉がいちいちかっこいい。
画像はきっと、星のせいじゃない。公式サイトより引用
ユーモアにあふれ面白いガスですが、ヘイゼルに送る言葉はほんとうにかっこいいのです。
ガスとヘイゼルがはじめて会った日、ガン患者が集うサポートグループの集会が終わり、ヘイゼルはガスと話しながらヘイゼルの母が待つ駐車場に向かってました。
ヘイゼルの顔をずっと見つめるガスに対し、
「なに?」
「別に。」
「なんでそんなに見るの?」
「きれいだから。きれいな人を見るのは楽しい。前に決めたんだ、楽しいことは我慢しないって。」
シンプルなのにかっこよかとです。
また、ヘイゼルがガスと好きな作家に会いにオランダに行ったときのこと。
二人がディナーをしているときにガスがヘイゼルに言った言葉。
「君を愛してる」
「オーガスタス」ヘイゼルはガスのことは好きだがただの友達でいたいと思っている。
「君を愛してる。
愛は何もない空間に響くただの叫びだ。おれたちは永遠じゃない、それは避けられない。
おれたちはそういう運命で、いつかおれたちが築いてきたことがちりと消える日が来る。
太陽が地球が飲み込むとき、そこにおれたちはひとりもいない。
そのことを承知で、それでもおれは君を愛してる」
ポエムのようでイタイと感じる人もいますが、すごく素敵な場面でした。
例に挙げた2つのガスの言葉ですがこのほかにも素晴らしい場面、セリフがたくさんあります。
最後に
このタイトルの意味を個人的に考えてみました。
「きっと星のせいじゃない。」
おそらく、
「私たちが傷つくのは運命のせいではない。」
と解釈します。
ヘイゼルもガスも重い病気を負い、いつかその病気が原因で死ぬ運命にあります。
自分の「死」に対して考え、傷つくこともあるし、
大好きな人の「死」について考え、傷つくこともあります。
しかし、病気にかからなかったら二人は会うことはなかったし、そしてサポートグループにも参加することはなかっただろう。
この偶然が二人を合わせ、楽しい時間を共有することができたのです。
自分たちの「死」より過ごした「時間」のほうが大事。
だから、、、
「きっと星のせいじゃない」
であると勝手に解釈します。
ですが、、、
この映画の原題は「The Fault in Our Stars」
翻訳すると、「星のせい」という意味です。(笑)
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小説は、映画とほとんど同じ内容です。
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