「いっぱいある」と「たくさんある」
そのテーブルの上には、お菓子がいっぱいある。
そのテーブルの上には、お菓子がたくさんある。
どちらもよく使いますね。
同じ意味合いのような気がしますが、微妙に違いがあります。
①いっぱいある
「いっぱいある」あるの「いっぱい」は、漢字で書くと「一杯」
一杯
器などにあふれるくらいいっぱい。いっぱいなこと。
※精選版 日本国語大辞典
・昨晩の婚活パーティは若い男女でいっぱいだった。
・カーテンを開けると部屋いっぱいに光が差し込んだ。
②たくさんある
「たくさんある」の「たくさん」は、漢字で書くと「沢山」
沢山
数量的に多いこと。また、そのさま。多数。多量。
※精選版 日本国語大辞典
・裁判所前に、たくさんの若者が集まった。
・彼はたくさんの女子からチョコをもらった。
●「いっぱい」と「たくさん」の他の意味。
・田中くん。今夜いっぱい、やっていくか。
ここでの「いっぱい」は「ちょっと」。
軽くお酒を飲むときに使います。
・あんな苦労はもうたくさんだ。
「もうたくさん」は、「十分でそれ以上はいらないさま」のことです。
「うんざりしている」「飽きている」といった意味合いで使います。
●まとめ
「いっぱいある」
あふれるくらいいっぱいな状態。
「たくさんある」
単純に数量が多い。
お菓子がいっぱいある。〇
お菓子がたくさんある。〇
もうお腹いっぱい。〇
もうお腹たくさん。✖
ここでは、
お腹は1つしかないので、単純に数の多さを表す「たくさん」は使えません。