「最近」
「昨今(さっこん)」
「この頃」
最近、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。
昨今、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。
この頃、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。
近い過去から現在までを表す言葉はいくつかありますが、
「いつからいつまで」というのは明確に決まっていません。
①最近
現在にいちばん近い過去。少し前から今までの間。ちょっと前。ちかごろ。
※大辞林第三版
数年・数カ月前~現在までを指します。
・そういえば最近、スーパーで田中先生に会ったよ。
・この真相は最近になって判明した。
②昨今(さっこん)
このごろ。近頃。きのうきょう。
※大辞林第三版
意味は、最近とほぼ一緒。
しかし、話し言葉で使用すると変になります。
・昨今、彼氏ができたんだ。△
堅い表現で論文やニュースで使われます。
・昨今の世界情勢から考えると、日本は~ 〇
③この頃
近い過去から現在までの漠然とした時間をさしていう。ちかごろ。最近。この日頃。近来。このじゅう。このじゅううち。
※精選版日本国語大辞典
「最近」が数年前・数カ月~現在までを指すのに対し、
「この頃」は、日を単位とした過去を指すことが多いです。
ですので、時間的なスケールは、「最近」や「昨今」に比べて小さいです。
・この頃、私の地域でも感染者がでた。
・この頃、佐藤さんを見ないね。
●まとめ
最近、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。〇
昨今、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。△
この頃、テレビをつけると、コロナのニュースばかり報道している。〇
どの文章も間違っていません。
ただ、ざっくり言うと、
論文などの文章を書くときは、「昨今」
現在に視点を置いて、
数年・数カ月前からのことであれば、「最近」
ごく最近で数日からのことであれば、「この頃」
時間的なスケールは「最近」が一番大きいので、
迷ったら「最近」を使いましょう!