「インドネシア」
この国名を聞いてみなさんは、何を思い浮かべますか?
「インド」
「イスラム教」
「人が多い」
「島が多い」
「貧困」
「暑そう」
イメージとしてこんなところでしょうか。
わたしは、以前7か月間ほどインドネシアに住んでいたことがあります。
長期間滞在したことのある国は今のところ、インドネシアだけです。
そして、2020年11月からまたインドネシアに行く予定です。
最初に申し上げると私はインドネシアが好きです。
海外に
旅行したとき、
仕事で行ったとき、
「あ、この国好きだな」って
思う瞬間があると思います。
人によって好きになる国もさまざま。
好きになる理由もさまざま。
「理由は分からないけど、なんか好きだ」と
他人が理解できなくても感覚的に好きになってしまうこともあります。
私にとって「インドネシア」が好きな国の1つです。
今回は、そんな「インドネシア」について、「魅力的な国だ」と思ってもらえるように、いろいろなことを紹介していきます。
※いくつかの記事に分けて紹介します!
大きなインドネシア
インドネシアは東西に長い島国で、その面積は約189万平方メートルです。
日本が約38万平方メートルなので、その約5倍に当たります。
赤道にまたがる1万3000を超える大小の島々で構成されており、その中で主要となる島は、
・ジャワ島
・スマトラ島
・スラウェシ島
・カリマンタン島
・バリ島
の5つです。
①ジャワ島
国土面積の7%。日本全国の約3倍。
●州
・ジャカルタ首都特別州
・ジョグジャカルタ首都特別州
・バンテン州
・西ジャワ州
・中部ジャワ州
・東ジャワ州
●主要都市
・ジャカルタ(インドネシアの首都 2020年5月時点)
・スラバヤ
・バンドン
・スマラン
②スマトラ島
国土面積の25%。
●州
・アチェ州
・バンカ・ブリトゥン州
・ブンクル州
・ジャンビ州
・ランプン州
・リアウ州
・リアウ諸島州
・西スマトラ州
・南スマトラ州
・北スマトラ州
●主要都市
・メダン
・パレンバン
・パダン
・バンダ・アチェ
③スラウェシ島
国土面積の10%。
●州
・西スラウェシ州
・中部スラウェシ州
・南東スラウェシ州
・南スラウェシ州
・北スラウェシ州
・ゴロンタロ州
●主要都市
・マカッサル
・ケンダリ
・ゴロンタロ
・マナド
④カリマンタン島(ボルネオ島)
国土面積の28%。インドネシアの他にマレーシア、ブルネイも領有している。
●州
(インドネシア領)
・北カリマンタン州
・東カリマンタン州(2024年から首都が遷都予定)
・西カリマンタン州
・中部カリマンタン州
・南カリマンタン州
●主要都市
・バリクパパン
・サマリンダ
⑤バリ島
国土面積の0.3%。
●州
・バリ州
●主要都市
デンパサール
多いインドネシア
インドネシアの人口は約2億7100万人(2020年時点)で、世界第4位の人口を誇ります。
日本の人口は約1億2000万人(2020年時点)なのでその約2倍です。
今後少子化で人口が減っていくと予想される日本と違い、インドネシアは2050年には3億人を超えるという予想もあり、ますます増えていく見込みです。
〇島別の人口
先ほど紹介した主要な島の人口統計を紹介します。
・ジャワ島
1億5244万9000人(2020年時点)
1億4514万3000人(2015年時点)
730万6000人増加。
・スマトラ島
5933万7000人(2020年時点)
5527万2000人(2015年時点)
406万5000人増加。
・スラウェシ島
1993万4000人(2020年時点)
1872万4000人(2015年時点)
121万人増加。
・カリマンタン島
1676万9000人(2020年時点)
1534万3000人(2015年時点)
142万6000人増加。
・バリ島(ヌサ・トゥンガラ諸島)
1504万7000人(2020年時点)
1410万8000人(2015年時点)
93万9000人増加。
インドネシアの平均年齢は29.7歳(2020年時点)で、20代、30代の若者が多く労働人口が多いです。日本は48.4歳です。
多様性の国インドネシア
※Wikipediaから画像引用
1万3000を超える島々で構成されるインドネシア。
そこに住む人々は大半がマレー系ですが、約300を超える民族で構成されており多民族国家です。
「インドネシア語」という公用語がありますが、「ジャワ語」「バリ語」「スンダ語」などといった「地域語」もあり、各地でそれぞれ異なる言語が使われています。
日常生活の会話はだいたい地域語で話されており、日本の方言とは違い、言語体系自体が異なります。
また、宗教はイスラム教徒が全体の約88%を占めていますが、キリスト教、ヒンドゥ教、仏教なども信仰されており多宗教でもあります。例えば、バリ島に行けば、約95%の人がヒンドゥ教、スラウェシ島北部に行けば約70%がキリスト教です。
赤道に近いこともあり「暑い」と思われがちなインドネシアですが、地域によっては涼しいところもあります。ジャワ島東ジャワ州にあるマランという都市も避暑地の1つです。また、各地域にさまざまな種類の料理があります。ナシゴレンやミーアヤムなどが知名度も高く人気ですが、私が以前いたモジョクルトという都市では「オンデオンデ」という饅頭のような菓子が有名でした。
上に挙げた写真をみてください。
インドネシアの国章で、インド神話の神鳥「ガルーダ」が載っています。
ガルーダの足元にはリボンがあり、「BHINNEKA TUNGGAL IKA」と書いてあります。
意味は「多様性の中の統一」。
多文化・多民族・多言語からなる「インドネシア」にふさわしいシンボルです。
それぞれに多様な環境や文化を尊重し、みんなで共生していく。
「イスラム」と聞くと、紛争が絶えない国を想像しがちですが(実際多い)、インドネシアはしっかりと共生が維持できている珍しい国なのです。