インドネシアは依然、7月に入っても、毎日1000人単位でコロナ感染者が確認されています。
7月2日には、過去最多となる1624人の感染者を確認しました。
ジャカルタ首都特別州のアニス知事は、感染者が増え続けているこの状況を受け、1日に、PSBB(大規模社会制限)を延長することを発表しました。14日間の予定ですが、状況を踏まえて再延長もありえるとのこと。
また、ジョコ大統領は、6月18日の閣議で、
「危機感が薄い」
「コントロールできていない」
と閣僚たちを前に厳しい口調で演説しました。
また、「この緊急事態において普段通りの仕事しかせず、成果が見られない人は内閣から出て行ってもらう」と述べ、「内閣改造や政府機関の解体」の可能性も露わにしました。
インドネシア国内でも、温和な大統領として人気なジョコ大統領ですが、依然変わらない国内感染者の増加を受け、不満を抱いたと思われます。
※KOMPAS.comより画像引用
インドネシアの現状
※KOMPAS.comより画像引用
7月3日時点で、インドネシアの感染者数は60695人確認されています。
また、死者数は3036人、回復者数は27568人確認されています。
【州別】
国内上位10州の感染者数です。(2020/7/3時点)
①東ジャワ州(ジャワ島)13048人
②ジャカルタ首都特別州(ジャワ島)11961人
③南スラウェシ州(スラウェシ島)5559人
④中部ジャワ州(ジャワ島)4293人
⑤南カリマンタン州(カリマンタン島)3447人
⑥西ジャワ州(ジャワ島)3374人
⑦南スマトラ州(スマトラ島)2156人
⑧パプア州(ニューギニア島)1942人
⑨北スマトラ州(スマトラ島)1723人
⑩バリ州(バリ島とその周辺の小島)1706人
東ジャワ州とジャカルタ首都特別州の感染者の差が徐々に広がってきています。
また、観光地で名高いバリ等含むバリ州が上位に浮上しました。
【市・県別】
東ジャワ州に位置する市と県の感染者数の統計をみていきます。
州内上位5都市の感染者数です。(2020/7/3時点)
①スラバヤ市 6198人
②シドアルジョ県 1769人
③グレシック県 806人
④パスルアン県 354人
⑤ジョンバン県 282人
順位は先週と変わっていません。
スラバヤで確認された感染者数を日ごと(2日おき)で見ていくと、
7月2日:6099人
6月30日:5815人
6月28日:5510人
6月26日:5344人
スラバヤ1都市だけで1日あたりおよそ100人~200人単位で増えていることが分かります。