10月15日に、インドネシアのコロナ感染者数がフィリピンの感染者数を再び抜き、東南アジア最多となりました。死者数も依然最多を記録しています。
フィリピンは8月上旬にインドネシアの国内感染者数を抜き、今月の14日まで東南アジア最多の感染者を出していました。
フィリピンでの感染者が爆発的に増えてきている現状を見て、
インドネシア政府は
「フィリピンの状況に比べたら国内はそれほど深刻ではない」
「コロナ感染者数を対人口比でみれば、それほど多くない」
といった油断が生まれ、
現在、再び東南アジア最多という記録を招いてしまったのではないかという非難の声が挙がっています。
そんなコロナ禍のインドネシアですが、菅義偉首相は20日に公式訪問します。
首相就任後、初めての外遊で、米中対立が深まる中、アジア諸国との連携を強化する狙いがあるとされています。
※KOMPAS.comより画像引用
インドネシアの現在の状況
10月17日時点で、インドネシアの感染者数は35万3461人確認されています。
また、死者数は1万2347人、回復者数は27万7544人確認されています。
17日の感染者数は4301人。
先週に引き続き、4000人を超える日々が続いています。
【州別】
国内上位10州の感染者数です。(2020/10/17時点)
①ジャカルタ首都特別州(ジャワ島) 92382人
②東ジャワ州(ジャワ島)48452人
③西ジャワ州(ジャワ島)29543人
④中部ジャワ州(ジャワ島)28307人
⑤南スラウェシ州(スラウェシ島)17286人
⑥北スマトラ州(スマトラ島 ) 11775人
⑦南カリマンタン州(カリマンタン島)11329人
⑧東カリマンタン州(カリマンタン島) 11306人
⑨リアウ州(スマトラ島) 11102人
⑩バリ州(バリ島とその周辺の小島)10605人
ジャワ島に位置するジャカルタ首都特別州、東、中部、西ジャワ州の4州が上位に位置しています。
リアウ州、バリ州の感染者も1万人を超え、国内上位10州すべて1万人を超えたことになります。
また、現在国内最多のジャカルタ首都特別州だけで、10万人を超えそうな勢いにあります。
【県・市別】
東ジャワ州に位置する県と市の感染者の統計をみていきます。
州内上位5都市の感染者数です。(2020/10/17時点)
①スラバヤ市 15279人
②シドアルジョ県 6927人
③グレシック県 3478人
④マラン市 1921人
⑤バニュワンギ県 1608人
東ジャワ州の死者数は依然国内最多であり、州都のスラバヤが最多の感染者をだしています。