12月6日、インドネシアでは、ジョコ大統領が中国からコロナワクチン(120万回分)が到着したことを表明しました。
治験の結果、安全性が認められれば、すぐに国民への接種を開始する予定です。
12月上旬には一日あたりで過去最多となる8369人が確認されました。
首都ジャカルタや西ジャワ州などではPSBB(大規模社会制限)を再開しています。
ただ、インドネシアはいつも感染者が減少傾向に転じれば、すぐに規制を解除して、経済活動を再開させます。その結果、再び増えだすというサイクルを毎回繰り返しています。
経済への悪影響もあるとは思いますが、医療従事者のコロナ感染、病床ひっ迫など医療崩壊が起こっている地域も現に出始めているので、政府は12月、そして来年1月中は規制強化を維持する必要があると思います。
※KOMPAS.comより画像引用
インドネシアの現状
12月10日時点で、インドネシアの感染者数は59万8933人確認されています。
また、死者数は1万8336人、回復者数は49万1975人確認されています。
日ごと(1日あたりの感染者数)で見ていくと、
12月6日:6089人
12月7日:5754人
12月8日:5292人
12月9日:6058人
12月10日:6033人
です。
12月3日には今までの感染者数をはるかに超える8369人の感染者が確認され(一日あたり)、過去最多となる記録を更新しました。
それ以降は5000~6000人単位には下がりましたが、依然多いことには変わりありません。
ワクチン開発が軌道に乗り始めてはいますが、まだまだ予断を許さない状況です。
【州別】
国内上位10州の感染者数です。(2020/12/10時点)
①ジャカルタ首都特別州(ジャワ島) 149018人
②東ジャワ州(ジャワ島)67613人
③中部ジャワ州(ジャワ島)63610人
④西ジャワ州(ジャワ島)63043人
⑤南スラウェシ州(スラウェシ島)22402人
⑥リアウ州(スマトラ島) 21847人
⑦東カリマンタン州(カリマンタン島) 21752人
⑧西スマトラ州(スマトラ島) 21440人
⑨北スマトラ州(スマトラ島 ) 16424人
⑩バリ州(バリ島とその周辺の小島) 15182人
ジャワ島に位置するジャカルタ首都特別州、東、中部、西ジャワ州の4州が上位に位置しています。
また、リアウ州、西スマトラ州、北スマトラ州といったスマトラ島での感染の勢いも目立ってきています。
【県・市別】
東ジャワ州に位置する県と市の感染者の統計をみていきます。
州内上位5都市の感染者数です。(2020/12/11時点)
①スラバヤ市 17309人
②シドアルジョ県 7714人
③グレシック県 3918人
④ジュンブル県 3414人
⑤バニュワンギ県 3213人
東ジャワ州の死者数は依然国内最多であり、州都のスラバヤが最多の感染者をだしています。
ジュンブル県、バニュワンギ県がマラン市を抜いて、州内で4番目、5番目に多い地域となり、感染の勢いが目立っています。ジュンブル県とバニュワンギ県はマラン市よりも東に位置する地域です。