12月も中旬。
インドネシアでは、依然コロナ感染者が増え続けています。
中国からワクチンが届き、国内で臨床実験が始まっています。治験の結果、安全性が認められれば、すぐに国民への接種を開始する予定です。
しかし、「中国製」ということもあって、国民の中から不安の声も出ており、これを受けて、ジョコ大統領は国民に向けて動画を配信し、「私がワクチン接種第一号になる」と強調した。
また、インドネシア政府は、ジャカルタ首都特別州をはじめ、人の移動が活発になる年末年始に向けて厳格な行動規制をすることも発表しました。会社に出勤する従業員の制限、商業施設や飲食店の営業時間短縮などの規制を強化する予定です。
12月は一日あたりの感染者が平均6000人です。
12月3日に過去最多となる8369人を確認して以来、それを超える感染者は出ていませんが、いつ記録更新してもおかしくない状況ですので、政府も国民もしっかりと感染対策を心掛ける必要があります。
※KOMPAS.comより画像引用
インドネシアの現状
12月18日時点で、インドネシアの感染者数は64万3508人確認されています。
また、死者数は1万9390人、回復者数は52万6979人確認されています。
日ごと(1日あたりの感染者数)で見ていくと、
12月12日:6388人
12月13日:6189人
12月14日:5489人
12月15日:6120人
12月16日:6725人
12月17日:7354人
です。
12月11日時点で、インドネシアは60万人を超える感染者が確認されました。
11月と比べても、感染率はかなり高くなっています。
【州別】
国内上位10州の感染者数です。(2020/12/18時点)
①ジャカルタ首都特別州(ジャワ島) 158033人
②東ジャワ州(ジャワ島)72979人
③西ジャワ州(ジャワ島) 70777人
④中部ジャワ州(ジャワ島) 69301人
⑤南スラウェシ州(スラウェシ島)24352人
⑥東カリマンタン州(カリマンタン島) 23377人
⑦リアウ州(スマトラ島) 23050人
⑧西スマトラ州(スマトラ島) 22086人
⑨北スマトラ州(スマトラ島 ) 17006人
⑩バリ州(バリ島とその周辺の小島) 15860人
ジャワ島に位置するジャカルタ首都特別州、東、中部、西ジャワ州の4州が上位に位置しています。
また、リアウ州、西スマトラ州、北スマトラ州といったスマトラ島での感染の勢いも目立ってきています。
【県・市別】
東ジャワ州に位置する県と市の感染者の統計をみていきます。
州内上位5都市の感染者数です。(2020/12/18時点)
①スラバヤ市 17589人
②シドアルジョ県 7799人
③グレシック県 3979人
④ジュンブル県 3757人
⑤バニュワンギ県 3687人
東ジャワ州の死者数は依然国内最多であり、州都のスラバヤが最多の感染者をだしています。
ジュンブル県、バニュワンギ県がマラン市を抜いて、州内で4番目、5番目に多い地域となり、感染の勢いが目立っています。ジュンブル県とバニュワンギ県はマラン市よりも東に位置する地域です。