となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

形式名詞「こと」と「の」はこうやって使い分けよう。【使い分け】

 

ブログを書くことが好きだ。

ブログを書くが好きだ。

 

学術的な言葉で説明すると、

上の文のように、こと』『によって『ブログを書く』の部分が名詞のようになることを名詞化と言います。

そして、名詞化されたものを名詞節と言います。

上の文で言えば、

『ブログを書くこと

『ブログを書く

この部分が名詞節です。

 

今回は、

この名詞節『こと

 

どう使い分けたらいいのか

 

ここに焦点を当てて紹介していきます!

 

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まずはこれだ!

一番シンプルな使い分けとして、

話し言葉』として使われることが多いのか。

それとも

書き言葉』として使われることが多いのか。

 

私たち日本語母語話者は日常生活の中で自然と使い分けていますが、日本語を学習している外国人にとっては、この二つの使い分けが難しいです。

 

●話し言葉➡『

●書き言葉➡『こと

 

【例】

●外国人が日本語を話すは難しいよね!

●外国人が日本語を話すことは難しいよね!

 

『の』『こと』は多くの場合置き換えが可能です。

ですので、上の文でことを使っても間違いではありません。

ただ、話し言葉としての方が『よく使われる』ということをはっきりさせたいので、『こと』としています。

 

しかし、置き換えができないときもあります。

『ことしか使えない場合、『の』しか使えない場合があり、

書き言葉として用いる際に注意が必要です!

 

『こと』しか使えない場合

○○(名詞1)△△(名詞2)だ/です

この「~は~だ/です」の形をとり、△△に名詞節が来るときは

ことが使われます。

●私の趣味は映画を観ることです。

●私の趣味は映画を観るです。

 

②もう句として形が決まっているもの

1.~ことができる(可能)

●ロックダウンが解除されたので、もう外出することができる

●ロックダウンが解除されたので、もう外出するができる。

 

2.~ことにする、~ことになる(決定・結果)

●北海道に転勤することになりました

●北海道に転勤するになりました。

 

3.~ことがある(経験)

●アメリカに行ったことがありません

●アメリカに行ったがありません。

 

『の』しか使えない場合

強調構文○○のは△△だ/です

この『~のは~だ/です』という形をとり、△△の内容を強調する文を強調構文と言います。

●アニメの中で、私が一番好きなのはワンピースです。

※「私はワンピースが好きです」の文に比べて、より『ワンピース』強調できる

●アニメの中で、私が一番好きなことはワンピースです。

 

②後ろに来る述語が知覚を表す動詞

知覚を表す動詞として「見る、見える、聞く、聞こえる」などがあります。

これらの動詞はと結びつきます。

●昨日課長がメイドカフェに入るを見た。

●昨日課長がメイドカフェに入ることを見た。

 

●ひぐらしが鳴いているが聞こえる。

●ひぐらしが鳴いていることが聞こえる。

 

『の』より『こと』が使われやすい場合

①うしろに「話す、伝える、約束する、命じる、祈る、希望する、望む」などの動詞が来る。主に発話に関係する動詞、祈願に関係する動詞です。

●明日欠席することを教授に伝えてください。

●明日欠席するを教授に伝えてください。

 

●病気が早く回復されることを祈っています。

●病気が早く回復されるを祈っています。

 

②うしろに「大切だ」「必要だ」が来る。

●しっかりと継続することが大切です。

●しっかりと継続するが大切です。

 

『こと』より『の』が使われやすい場合

①うしろに「待つ、手伝う、邪魔する、写す」などの動詞が来る。

●昨日、彼氏が来る1時間も待った。

●昨日、彼氏が来ることを1時間も待った。

 

●教授が機材を運ぶを手伝った。

●教授が機材を運ぶことを手伝った。

 

②うしろに「止める」が来る。

●猿が逃げようとするを止めました。

●猿が逃げようとすることを止めました。

 

 

今回は『こと』『の』の使い分けの代表的な例を挙げました。

このほかにも、たくさんの使い分けがあると思います。

話し言葉なのか、書き言葉なのか、

どんな構文なのか、

後ろに来る動詞は何なのか。

これらで、『こと』か『の』か変わってくる。

意識すると、日本語って複雑だということに気づかされます!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

  

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