となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』あるある。ドラマを見て思ったこと。

 

鎌倉時代とは。

人の命が軽く扱われた過酷な時代。

権力抗争で血が流れた激動の時代。

 

今回は

2022年大河ドラマ鎌倉殿の13人を見て

「これはあるあるなんじゃないか」と

共感できるような話をお伝えします。

 

あるある① オープニングがかっこいい。

※画像は『鎌倉殿の13人オープニング』より引用。

壮大な音楽とクールな映像の融合。

個人的には最初の「鎌倉殿の13人」という文字が浮かび上がった後の躍動感あふれるメロディが好きです。

 

オープニングは全体的にモノトーンだけで構成され、

石化した人物(石像)や建物などがたくさん現れます。

「明るい」「元気な」といったイメージより

「暗い」「冷たい」といったイメージが強いです。

 

「鎌倉時代と向き合ったときにいちばん衝撃だったのは、武士たちの"殺生感"でした。

権力抗争の中で簡単に奪われる命・・・

現代人の価値観とは比べられないほど、軽く扱われる命。

そんな時代を生き抜いてくれた先祖が、今日の私たちの命につながっているという感動ととともに、それを果たせず散っていった人々の切なさが心に刺さりました」

・・・・・・・

「『石』という素材から石像を掘りだす過程が、歴史をさかのぼり、物語を紡いでいく様子にも重なるように感じました。」

オープニング(タイトルバック)の映像制作を担当した高野善政さんはそのように語っています。

 

逆に音楽は

石像だけで構成されるクールな映像とは違い、

活気にあふれるメロディです。

 

ただ、映像と同じく重厚感があります。

そこが上手く融合して、壮大なオープニングを形作っているんではないかと思います。

音楽を担当したエバン・コールさん

「鎌倉時代の武士たちの熱い魂や勢いみたいなものを表現したかった」と語っています。

 

「どれだけかっこいいか」をもっと上手にお伝えしたいですが、

「百聞は一見にしかず」

YouTubeにも動画があるので、お時間あればぜひ見てみてください↓

youtu.be

音楽:エバン・コール
制作:高野善政、島田初哉、中澤正浩、板垣洋好

 

あるある② 子どもの成長がはやい。

これは「鎌倉殿の13人」に限らず、他のドラマでもそうなんですが、

登場する人物の幼少時代から成人時代への成長がはやい場面が見られます。

「鎌倉殿の13人」でも「成長著しいな」と感じる人物が何人かいます。

 

金剛(北条義時の息子)

演じるのは森優理斗さん→坂口健太郎さん

左:森優理斗さん 右:坂口健太郎さん

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

万寿(源頼朝の息子)

演じるのは鳥越壮真さん→金子大地さん

左:鳥越壮真さん・右:金子大地さん

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

金剛と万寿ともに

第22回まで森優理斗さんと鳥越壮真さんが演じ、

第23回から坂口健太郎さんと金子大地さんが演じます。

第22回は源頼朝が征夷大将軍になる場面が描かれるので、

年月は建久3年(1192年)7月ごろ

第23回は源頼朝が巻狩りをする場面が描かれ、そこに成長した金剛(坂口さん)と万寿(金子さん)も登場します。年月で言うと、建久4年(1193年)5月ごろです。

わずか1年たらずで金剛も万寿も急激な成長をとげます。

厳密に言えば、

第22回は文治6年/建久元年(1190年)から描かれるので、3年ほどの年月

それでも3年です。3年で体格がこんなに変わるのか。

 

制作陣もそのことをもちろん承知済みで、

第23回で坂口さん演じる金剛が初登場した際、

「成長著しい金剛」のテロップが表示されています。

SNSでもトレンドになりました。

 

大姫(源頼朝の娘)

演じるのは落井実結子さん→南沙良さん

左:落井実結子さん・右:南沙良さん

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

落井実結子さん演じる大姫は第19回まで出演し、

南沙良さん演じる成長した大姫は第20回から登場します。

 

寿永3年/元暦元年(1184年)の4月に大姫の婚約者であった源義高が頼朝の命により斬られるのですが、

このときまだ大姫役は落井さん。放送回で言うと第17回です。

第19回でも大姫が少し登場しますが、このときもまだ落井さん。年月は元暦2年/文治元年(1185年)ごろです。

 

南沙良さん演じる大姫は第20回から登場します。

第20回は冒頭、藤原秀衡が亡くなる場面が描かれるので、文治3年(1187年)からの内容です。

最後は藤原泰衡が源義経を討つ場面が描かれるので、

年月で言うと文治5年(1189年)4月のことです。

わずか3~5年の歳月で落井さんの可愛らしい姿から、南さんの成長した姿になります。

ただ、金剛や万寿と比べると、大姫の成長は見た感じ一番現実味がありますね。

南さんが可愛らしい顔立ちだからか。

 

あるある③ 頼朝が嫌いになる

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

演じるのが大泉洋さんだからなのか、

ドラマの最初の源頼朝は面白い人というイメージが強かったです。

ただそれも最初だけ。

徐々に御家人との軋轢も生じはじめ。。。

頼朝が御家人の1人上総広常(佐藤浩市さん)の粛清を命じたときはかなりショックでした。この「上総広常の死」はSNSでトレンドになりましたね。

「こんなに忠義を尽くしてくれる御家人を捨て駒のように!」

この場面から頼朝が嫌いになった人が多いのではないでしょうか。

きっと大泉洋さんの演技が上手だからそう感じるのでしょう。

 

自分の地位のため、血筋のため。

この時代では仕方がないことだったかもしれませんが、

上総広常、木曽義仲、源義高、そして源義経。

魅力的な人物を次々と倒していく頼朝。

監督三谷幸喜さんの描く「源頼朝」は非常に非情な男です。

 

あるある④ 善児がこわい。

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

北条義時の祖父伊藤祐親の下人として登場した"善児"ですが、

実際は歴史上には存在しないオリジナルキャラです。

※『下人』とは身分の低い者。平安時代以後、荘官や地頭などに隷属して雑役に従事した者のことを指す。

ただ、

オリジナルキャラと言えど、

「善児が登場すれば人が死ぬ」とSNSを盛り上げ、

登場のたびにトレンドになるほど

ドラマの中でもっとも注目を浴びている人物でもあります。

そんな善児を演じるのは三谷作品常連の"梶原善"さんです。

 

オープニングのキャスト紹介のテロップに「善治 梶原善」と出ないか

いつもハラハラドキドキです。

※画像は『鎌倉殿の13人オープニング』より引用。

 

【善児が殺した人物】

●千鶴丸(源頼朝と八重の息子)

※「八重」は伊東祐親の娘。

●北条宗時(北条義時の兄)

●工藤茂光(伊豆の武士)

●江間次郎(伊東祐親の家人)

●伊藤祐親(北条義時の祖父)

善児は最初祐親の下人として使えていたので、自らの主君を殺したことになる。

●伊藤祐清(伊藤祐親の息子)

●上総広常(頼朝の御家人)

実際手を下したのは梶原景時だが、殺害に関与。

●源義経と静御前の息子

●藤原頼衡(藤原秀衡の息子)

●源範頼(頼朝の異母弟)

 

「はたして感情はあるのか」と

人を殺すことを何とも思わない人物アサシン善児

登場のたび、善児を演じることができる梶原善さんをいつも感服しながら見ています。

 

あるある⑤ 北条義時のことがわかる。わかるようになる。

※画像は公式サイト『鎌倉殿の13人:登場人物』より引用。

 

皆さんは『鎌倉時代』と聞いて、何を思い浮かびますか。

征夷大将軍・守護地頭・壇ノ浦の戦いという単語は歴史の授業で習った記憶が。。。

またすぐに思いつく人物は

源頼朝・源義経・弁慶・平清盛・北条政子。

 

「北条義時って誰?」

大河ドラマが始まるまでそう思っていました。

見始めて

「こんな人物が鎌倉幕府の中枢を担っていたのか」と

義時の人物像であったり、

他のどんな人と関係して、どんな出来事と関係しているのかだったり、

新しい知識がどんどん増えていきました。

知らない人を知るって面白いですね!

 

最後に

今回は

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』あるある。

というテーマであるある5つを紹介しました。

ドラマは物語が進んでいくにつれて、いろいろな発見があり面白いですよね。

もし、この記事を読んだ人の中にドラマを見ている人がいれば、

他にはどんな"あるある"があるかぜひ、教えてください!

 

今回も見ていただき、ありがとうございました!

 

参考文献↓:大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の予習・復習にもなります。

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