助詞「で」は
たくさんの用法があり、
「名詞+で」の表現をしっかり覚えることで、色々な場面で役に立ちます。
日本語を学習している方、
日本で生活する予定がある外国の方に
知っておいてほしい表現です。
言いたいことを適切に使うためにも
会話の幅を広げるためにも
ぜひ、理解していきましょう!
場所を表す「で」
ベンチで本を読みます。
【例文】
・あのホテルで友達の結婚式があります。
・あの通りで事故がありました。
・毎日、ジムで走っています。
・明日、駅で会いましょう。
・橋の上で写真を撮りました。
助詞「に」と助詞「で」の使い分け
場所を表す助詞として「に」もあります。
助詞「に」と助詞「で」の使い分けですが、
・助詞「に」はある場所にくっついて、動かない
・助詞「で」はある場所でイベントや出来事があり、動く
を基準にして使い分けます。
【例文】
・このホテルにコンビニがあります。(×で)
(コンビニは動きません。翌朝、突然なくなることもありません。)
・昨日、このホテルで結婚式がありました。(×に)
(結婚式は出来事です。新郎のスピーチや来賓者の拍手など色々な動きがあります)
助詞「に」は動かないので、写真のようなイメージ、
助詞「で」は動くので、動画のようなイメージです。
助詞「を」と助詞「で」の使い分け
場所を表す助詞として「を」もあります。
助詞「を」と助詞「で」の使い分けですが、
・助詞「を」ははじめの場所を離れて、他の場所に行き、同じ場所にずっといない
・助詞「で」は同じ場所(限られた空間)で動く
を基準にして使い分けます。
【例文】
・飛行機が空を飛んでいます。(×で)
(飛行機は同じ場所にずっといません。)
・毎日、ジムで走ります。(×を)
(限られた空間で動きます)
材料を表す「で」
紙で飛行機を作りました。
【例文】
・鶏肉と卵で親子丼を作ります。
・この家はレンガで作られています。
・毛糸でセーターを編みました。
手段や道具を表す「で」
自転車で会社に行きます。
【例文】
・毎日、バスで会社に行きます。
・千葉に飛行機で来ました。
・はさみで紙を切ります。
・インターネットで写真を集めました。
・弁当を電子レンジで温めます。
範囲を表す「で」
二人で勉強します。
【例文】
・1日で宿題をします。
・ブログの記事を2時間で書きました。
・このみかんは5個で100円です。
・全部でいくらですか。
原因を表す「で」
風邪で会社を休みました。
【例文】
・台風で電車が遅れています。
・事故で道路が混んでいます。
・緊張で夜寝られませんでした。
・父はガンで死にました。