『あきらめたらそこで試合終了ですよ』
バスケットマンガの金字塔スラムダンク。
バスケットをしたことがない人、見たことがない人でも夢中になって読めるスポーツマンガです。
スラムダンクは1990年から「週刊少年ジャンプ」にて、連載が開始され、「ジャンプマンガ」の人気を加速させる原動力となり、
「ドラゴンボール」「幽遊白書」とともに、1990年代のマンガを代表する作品の1つです。(ジャンプ黄金期)
今回は、そんなスラムダンクに登場するキャラクターたちが放った名言をお伝えします。
ただ、
1990年から何世代にも渡り、読み続けられているマンガですので、
名言と言えど、
「それ、何回も聞いた!」「聞き飽きた!」と
世間に広く浸透してしまっているのが事実。
ですので、今回は
「スラムダンクにでてくるおっさん(監督)が放ったかっこいい名言」と
人物を限定し、
私個人の主観が入りますが、
名言TOP5を紹介していきます!
なお、スラムダンクの名言製造機である「安西先生」の言葉は除きます!
では、ご紹介します!
5位「そろそろウチが」
そろそろ陵南が王者になっていいころだ
by陵南高校バスケ部監督 田岡茂一
いいか・・・
練習量ではウチが一番だ
湘北より海南よりも練習してきた
オレの監督歴の中で今年のチームが一番練習した
一番キツかったはずだ
よくがんばった
そろそろウチがチャンピオンになっていいころだ
※「スラムダンク完全版13」139話p63より
※スラムダンク完全版13より画像引用
インターハイ予選で、海南大附属高校(以下海南と表示)との試合前に田岡監督が選手たちに放った。
陵南高校は神奈川県内で強豪校の1つに数えられるほどの実力はありながらも、海南高校、翔陽高校の壁に阻まれ、全国大会出場を逃していた。
田岡監督はバスケ部員に日々キツい練習を課し、その練習量は神奈川一と自負している。
田岡監督が以前、理想に掲げていた陵南高校スタメンメンバーの構想は「魚住、仙道、流川、三井、宮城」であったが、流川、三井、宮城は湘北高校バスケ部に入部。
3人の勧誘に失敗したが、
・魚住純(3年)※主将
・仙道彰(2年)※エース
の陵南高校の精神的柱に、
・福田吉兆(2年)
・植草智之(2年)
・越野宏明(2年)
・池上亮二(3年)※副主将
などを実力派の人材に育て、
このメンバーで以前理想としたチームを超えることも可能とし、
田岡監督のバスケ部員に対する信頼は厚い。
海南高校の高頭監督にも試合中「奴らは最強の挑戦者だ。力は互角。」と言わせたほど。
「チャンピオンになっていいころだ」
陵南が神奈川県一位になる自信。チームメンバーへの期待と信頼。
その自信は自身が部員に課したキツい練習に対し、
それについてきてくれた部員への期待と信頼から生まれたものだ!
4位「でかいだけ?」
でかいだけ?結構じゃないか
by陵南高校バスケ部監督 田岡茂一
(田岡監督と魚住純の会話)
でかいだけ?結構じゃないか
体力や技術は身につけさすことはできる・・・だが・・・
お前をでかくすることはできない
たとえオレがどんな名コーチでもな
立派な才能だ
※「スラムダンク完全版15」168話p151より
5位の名言と同様、田岡監督の部員への期待、信頼が感じられる言葉。
陵南高校バスケ部主将の魚住純は神奈川県内で名高いセンターとして知られているが、バスケ入部当初は2メートルを越す巨漢でありながらも、スタミナがなく基礎練習にさえついていけず、期待外れの新人と揶揄されていた。
※スラムダンク完全版15より画像引用
いっつも怒られて、体力はないし、先輩達の足手まといになるだけだ。
自分はでかいだけって陰口たたかれてるのも知ってる
自分の実力のなさに号泣する魚住に対し、田岡監督が放つ。
「でかいだけ?結構じゃないか」「立派な才能だ」
田岡監督は陵南初の全国大会出場は「魚住が3年になったときだ!」と夢を持っていた。魚住はそんな田岡監督の期待に応え、陵南バスケ部の中心となる男に成長した。
※スラムダンク完全版15より画像引用
3位「ウチに天才はいない だが」
※スラムダンク完全版11より画像引用
海南に天才はいない だが海南が最強だ
by海南大附属高校バスケ部監督 高頭力
海南はよそのどのチームよりも練習している!!
そして、その中でもスタメンを勝ちとった連中は
それこそ血のにじむような努力を重ねてきたんだ!!
ウチに天才はいない だがウチが最強だ
※「スラムダンク完全版11」120話p160より
※スラムダンク完全版11より画像引用
海南大附属高校(通称:海南)は「神奈川の王者」と呼ばれる。
インターハイの常連校でもあり、過去にベスト4の結果を残すなど、全国でも有名な強豪校。
牧紳一、清田信長、神宗一郎など
選手たちの試合のプレーだけを見ると、海南は「天才の集まり」のように感じるが、
高頭監督曰く、海南が最強と言えるのは「才能」ではなく「圧倒的な練習量」からだと言う。
海南高校バスケ部の練習は質・量ともにケタ違いにキツいことで知られており、
春には中学時代にエース級としてならしていた強者が入部してくるが、そのキツい練
習についていけず、1年が経つころに残っているのは入部した新入生の二割に満たないと言われている。
自信の実力におごることなく、「勝利」に貪欲な主将 牧紳一(3年)。
海南一の努力家 神宗一郎(2年)。
どんどん成長を開花させる期待のルーキー 清田信長(1年)。
海南高校のスタメンを勝ち取った者たち。
彼らが掲げるスローガンは「常勝」。
それを裏付けるのは圧倒的練習なのだ!
2位「はいあがろう」
※スラムダンク完全版24より画像引用
はいあがろう
「負けたことがある」というのが
いつか大きな財産になる
by山王工業高校バスケ部監督 堂本五郎
山王工業(通称:山王)は日本高校バスケ界のトップに君臨する高校。
過去にインターハイ3連覇を成し遂げており、神奈川の王者海南にも過去、30点差で完勝している。
インターハイ2回戦。主人公桜木花道が属する湘北とは主将深津一成率いる「過去最強の山王工業」メンバーで迎えうった。
勝負に"絶対"はない!!
というようなことをよく戒めとして言うんですけどね
今年のチームにはどうやら言う必要がない
あいつらが一番それを分かってるんです
※「スラムダンク完全版19」218話p212より
絶対王者山王工業に対し、
インターハイ出場はおろかインターハイ県予選の一回戦で敗退するような高校だった湘北。
普通であれば、相手選手を見下したり、手を抜いたプレーをするかもしれない。
しかし、山王工業バスケ部員にはそんな気持ちは一切ない。
山王工業監督堂本も然り。
試合前夜、山王工業OBを集め、仮想湘北チームを作り、現役山王工業メンバーと対戦させる。
また、山王工業バスケ部員は試合後も堂本監督が集めた湘北高校の試合のビデオを見て、湘北選手を研究し、弱点を見つける。
※スラムダンク完全版19より画像引用
スキを一切見せず、用意周到で望んだ湘北戦。
一時20点の差をつける場面もあったが、死力を尽くした湘北にわずかな差で負ける。
インターハイ初戦で姿を消した。
「敗北」という二文字が似合わない山王工業。
試合の後に、堂本監督が山王工業の選手たちに放った言葉。
これが2位だ!
※スラムダンク完全版24より画像引用
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1位は?
※スラムダンク完全版17より画像引用
敗因はこの私!!
陵南の選手たちは最高のプレイをした!!
by陵南高校バスケ部監督 田岡茂一
インターハイ出場をかけた神奈川県予選の湘北戦。
安西先生率いる湘北。赤木、三井、宮城といった実力派揃いの湘北。
田岡監督はそんな湘北にも不安要素があると確信していた。
・不安要素「選手層が薄い」
後半残り4分の時点で湘北スタメン5人のうち4人がファウル3つ以上取っていた。
「赤木、三井、宮城、流川、桜木」
湘北最強メンバーはこの5人であり、ファウルトラブルで交代にでもなれば、レベルがガクっと落ちてしまう。
つまり、田岡監督は「湘北のベンチメンバーが弱い」
それが不安要素の一つであると思っていた。
・不安要素「素人・桜木」
「素人の桜木がコートにいる限り湘北は爆弾を抱えてるようなものだ!!」
田岡監督はバスケ経験数か月の桜木を低く評価し、苦しい時間帯になったときに桜木が湘北のお荷物になると予想していた。
ただ、この二つは田岡監督の誤算であった。
※スラムダンク完全版16より画像引用
陵南高校の主力魚住、仙道、福田のボールがことごとく桜木に止められ、シュートを決められない。
※スラムダンク完全版16より画像引用
また、三井に代わりコートに入った湘北高校副キャプテンの木暮公延により、決定打ともいえるスリーポイントを打たれる。
厳しい練習に耐えてついてきてくれた陵南の選手たち。
海南戦でも、湘北戦でも、素晴らしいプレーを見せてくれた選手たち。
そんな選手たちを誇りに思いながら、
試合後に田岡監督が記者に陵南の敗因を問われた際に答えたセリフ。
これが堂々の1位だ!!
※スラムダンク完全版17より画像引用
もう一つ、、、
※スラムダンク完全版11より画像引用
あいつは内に秘めた闘志と・・・
きれいなシュートフォームを持っていた
by海南大附属高校バスケ部監督 高頭力
湘北戦の際、高頭監督が海南高校の選手「神宗一郎」を回想するシーン。
※スラムダンク完全版11より画像引用
入部当初の神は何も持たない選手だった・・・
少なくとも私にはそう思えた。
『大丈夫か こんなヒョロヒョロした子が・・・』
特に足が速い訳でもない ジャンプ力もふつう
運動能力という点では牧や今年の清田などとは比べものにならなかった
「センターはとうていムリだ」と私は言った
高校生にはショックな言葉だ
そうではなかった
その日から練習が終わったあと一人残って黙々とアウトサイドシュートの練習をする神を見て
神が何も持たない選手ではないことに私は気づいた
※「スラムダンク完全版11」120話p153より
※スラムダンク完全版11より画像引用
シューターには確かに才能も必要だろう・・・
中学MVPをとった三井にはその才能があるかもしれん・・・・・
だが本物のシューターは練習によってのみ作られる!!
あくなき反復練習だけがシュート成功率をアップさせるのだ!!
神はあれから1日500本のシューティングを欠かしたことはない!!
※「スラムダンク完全版11」120話p156より
湘北高校はこの神宗一郎、そして主将 牧紳一の最強コンビに苦戦を強いられ、わずかな差で負けてしまう。この試合が主人公桜木花道がより強くなるきっかけにもなった。
第3位ですでに挙げた名言と同様に海南の実力を感じさせる言葉だ!
最後に
※スラムダンク完全版15より画像引用
今回挙げたすべての名言の背景には、
監督の選手への信頼があります。
陵南、海南大附属、山王工業。
すべての高校の監督が「私たちは強い」と自負しており、
それはやはり選手への期待・信頼がないと持てないものだと思います。
また、過程の大切さが感じられます。
人生において、何かに挑戦するとき、
結果が自分にとって良いほうに傾くか、悪いほうに傾くかわかりません。
ただ、今まで築き上げてきた努力であったり、挫折であったり、
その過程は確かに自分の中に存在しており、さらなる成長に繋がると思います。
今回は
「スラムダンクにでてくるおっさん(監督)が放ったかっこいい名言」を
テーマにお伝えしました。
どうでしたか?
かっこいいおっさんたちでしたか?
「そんな名言あったな~」「そんな名言もあったんだ~」と
スラムダンクのマンガを手に取ってくれたら幸いです。
今回もご覧いただき、ありがとうございました!
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