となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

5年ぶりに心に残る思い出の地へ【インドネシアの旅:モジョクルト④】

タマンシスワ高校を訪れ、サンライズモールにもちょっと立ち寄り、ホテルに戻る。

夜は、モジョクルトの「ngoro(ゴロ)」という地域で実施している日本語クラブに参加する予定があった。

日本語クラブはHさんという30代男性の方が運営している。

彼とは5年前に知り合った。

知り合えたきっかけだが、

インスタグラム経由で知り合ったのか、

誰かを通して知り合ったのか、

正直、記憶がおぼろげで覚えていない。

Hさんは「日本語」や「日本文化」に対する関心が強く、

彼が主催するオンラインの日本語授業に私も時々ゲストとして参加させてもらった。

20代のときには、技能実習生として日本で働いていた経歴もある。

ゴロで実施している日本語クラブに参加している生徒の年齢層だが、小学生から大学生までと幅広い。

参加費は無料である。

Hさんは、日中仕事をして、別途LPKも経営している。

仕事の傍ら、週に1~2回、夜に日本語クラブで日本語を教えたり、日本文化を紹介したりしている。

営利目的ではなく、無料で行っているということは、

強いモチベーションがないとできないことだと私は勝手に思っている。

そして、勝手ながらそんな彼を尊敬している。

 

 

「先生、久々の高校どうだった?」

「とても懐かしかったです。ちょっと緊張したけど。」

受付にいたSさんとちょっと雑談をし、

ウォーターサーバーで水筒に水を入れ、2階の部屋に戻る。

 

部屋の前のイスに女性が座っている。

自分の隣の部屋のドアが少し開いていることから、

隣の宿泊者だということがすぐに分かった。

「こんにちは」

「こんにちは」

軽く挨拶をし、部屋に戻る。

旅の過程にこそ価値がある。
スティーブ・ジョブズ(アップル社創業者)

この旅日記では記述しないが、

彼女とは後々仲良くなる。

改めて旅は面白いと感じる出来事となった。

しかし、このときの私は何も知らない。

 

シャワーを浴び、ベッドに横になる。

スマホを開くと、

「また後で。雨が強く降らなければいいんですが」

Hさんからメールがきている。

18時にHさんがホテルまで車で迎えに来てくれる予定だ。

ただ、インドネシアは雨季ということで、道路が冠水する可能性があり、

そうなった場合、日本語クラブへの訪問は中止となる。

Hさんへの返信のついでに、タマンシスワ高校の先生方にお礼のメッセージを送る。

 

18時まではまだ時間があるので、

再び1階に降り、ブログの記事を書き始めた。

「先生、これ食べる?」

受付のKさんがお菓子を持って来てくれた。

「Lapis Kukus」という日本のカステラのようなお菓子だ。

「ありがとう。いただきます。」

 

外は途中、激しい豪雨になったが、17時頃には、小雨になった。

17時半頃に、部屋に戻り、身支度をする。

18時ちょうどにHさんが迎えに来てくれた。

インドネシア人は時間にルーズな人が多いが、

Hさんは、日本に滞在した経験があるからなのか、時間にルーズではない。

「お久しぶりです!」

恒例の久しぶりトークを少しした後、車に乗り、ゴロに向かう。

 

車内では、

自分たちの近況のほか、インドネシアの海の話をした。

「また、一緒に海に行きたいですね」

実は、Hさんとは以前にも海に行ったことがある。

 

30分後に日本語クラブを実施している広場に到着した。

20名ぐらいの参加者と、MさんとYさんがすでにいた。

Mさんも、元技能実習生でHさんといっしょにLPKを経営している一人で、

Yさんは日本語は話せないが、Hさんの日本語クラブの運営を手伝っている。

2人とも5年前にもお会いしたことがある。

 

簡単に自分の自己紹介をし、それから参加者も自己紹介をし、

日本語のこと、日本文化について色々と話す。

授業をするというよりかは、雑談形式で話す。

参加者の日本語レベルだが、入門レベルの人もいれば、JLPT(日本語能力試験)N4レベルの人もいる。

「日本は少子高齢化ですが、日本政府は何かしていますか」

「どうして日本は何度も地震があるのですか」

答えるのがなかなか難しい質問もされる。

その度にHさんと顔を合わせ、苦笑いする。

ただ、日本に興味を持ってくれることは有難い。

 

1時間半ほど参加者と会話させてもらったが、あっという間だった。

なんだか短く感じた。

 

日本語クラブ後は、

Hさん、Mさん、Yさん、それから参加者2名と近くのレストランで夜ご飯を食べることに。

この参加者2名は日本語能力レベルが高く、特定技能の在留資格で日本で働くことが決まっている。

立派である。

 

インドネシアを代表する料理、ナシゴレンをいただいた。

食事中は観光の話をしたり、技能実習の話をしたりと賑やかに過ごした。

 

食後、MさんとYさんとお別れ。

「また、旅行に行きましょう」

笑顔で握手をする。

Hさんと車に乗る。雨はもう止んでいた。

 

「今日はありがとうございました。楽しかったです。」

ホテルに到着し、Hさんとも握手。

「こちらこそ。じゃあ、また明後日迎えに来ます。」

明後日の午後、Hさんと東ジャワ州のブリタルに向かう予定だ。

 

Hさんを見送り、自分の部屋へと戻る。

今日の日本語クラブのことを振り返る。

 

日本語クラブで参加者と話していたとき、

とある小学生の小さな女の子も質問してくれた。

おそらく小学1年生か2年生だと思う。

あらかじめノートに質問する内容を書いていたのだろう、

自分とノートを交互に見ながら、少し恥じらいながら質問してくれた。

 

彼女が高校生か大学生ぐらいになったとき、

まだ日本に興味を持ってくれているだろうか。

ふと、そんなことを考えた夜だった。

 

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