となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

5年ぶりに心に残る思い出の地へ【インドネシアの旅:モジョクルト⑤】

大多数のインドネシア人は写真を撮ることが好きである。

若い人が写真、動画を撮るのは、日本人も一緒だが、

インドネシアでは、50代、60代の人も自分自身の決めポーズを持ち、

写真を撮る、また、写真に写るのに意欲的である。自撮りもしている。

自分の両親と同じぐらいの年代の人がそうやって写真や動画を撮っている姿を見ると、

なんだか不思議な感覚になる。

もちろん、悪い意味ではない。

インドネシア人は良い意味で子供っぽいところがある。

そんなインドネシア人が私は好きだし、

たまにその無邪気さ、明るさが羨ましく感じることもある。

 

さて、旅の続きです。

 

 

本日は、

前回訪れたタマンシスワ高校(私立)とは別の高校、

モジョクルト第2国立高校に訪れる予定である。

現在、この学校は、日本語の授業は実施しておらず、日本語教師も在籍していない。

5年前に私が働いていたときには、2人の日本語教師が在籍していた。

現在、うち1人P先生は定年のため退職、もう1人のS先生は別の高校に異動になった。

ただ、私がモジョクルトに来るということで、みんなでモジョクルト第2国立高校で会うことになった。有難い。

 

朝7時に起床。昨晩は寝たのが遅かったが意外に起きれた。

S先生が9時にホテルに迎えにきてくれる。

 

顔を洗い、外に出て、ちょっとストレッチをする。

それから、一階のウォーターサーバーに水を汲みに行く。

いつものルーティンだ。

 

「先生。おはよう。」

「おはよう」

「今日はどこ行くの?」

「今日も高校に行きます」

「誰と行くの?」

「S先生と」

「ここに迎えに来る?」

・・・

受付のNさんと少し話す。

いつものルーティンだ。

 

「今日もいい天気だね」

「先生、いつも朝はいい天気だよ」

つっこまれる。いつものルーティンだ。

 

Nさんと話しているうちに9時近くになった。

「先生、もうすぐホテルに着くよ」

S先生からメールが来る。

急いで部屋に戻り、身支度をし、再び1階へ。

数分後、S先生が到着した。

 

S先生は5年前モジョクルトにいたときに

一番お世話になった先生と言っても過言ではない。

仕事面でも生活面でも大変お世話になった。

 

毎回恒例の再会の挨拶をし、ホテルを出る。

モジョクルト第2国立高校へは、S先生のバイクで向かう。

「P先生はもう着いたようです」

S先生が運転しながら、後ろに乗っている自分に言う。

 

今日は本当に天気がいい。

モジョクルトに到着してもう数日経っているが、

モジョクルトの街並みが少し違った光景に見えた。

 

15分後、モジョクルト第2国立高校に到着。

待ち合わせ場所は、高校の図書室である。

ドアを開け、図書室に入る。

多くの生徒が本を読んだり、友達と話したりしている。

「先生、お久しぶりです」

最初に声をかけてくれたのは、Nさんだ。

Nさんは、図書室の司書として、勤めている30代後半ぐらいの女性だ。

それから、P先生とも久しぶりの再会。

P先生は60代の女性である。2年前に定年退職した。

今は、スラバヤに住んでいるようで、今日はわざわざモジョクルトに来てくれた。

有難い。

P先生は、元気な女性のイメージがあった。

ただ、以前に比べて少し声の活気がなくなったような気がした。

仕事を辞めたことも関係していると思うが。

再会できた喜びはもちろんあるが、ちょっと寂しさを感じてしまった。

 

図書室には、お世話になった先生方が次々と現れる。

ちょっとおちゃらけているA先生、

肌が綺麗なN先生、

最近結婚したA先生。

図書室のテーブルを囲み、しばらく先生方と談笑した後、職員室へ。

職員室でも副校長含め、久しぶりの先生方と挨拶を交わす。

P先生とS先生も久しぶりにモジョクルト第2国立高校を訪れたとのことで、楽しそうに談笑している。

モジョクルト第2国立高校も、タマンシスワ高校と同じく、

現在試験期間中である。

 

「ちょっと久しぶりに校内を見ましょうか」

S先生と校内を回ることに。

 

以前、自分が教えていた教室、食堂、休憩室など見てまわり、懐かしい気持ちになった。

 

外壁が新しくなっている校舎もある。

モジョクルト第2国立高校は校内が広い。大学のキャンパスみたいである。

 

途中、中庭で休憩しているH先生にあった。

H先生は自分と同年代の女性の先生で、S先生と仲が良かったイツメンである。

H先生は日本語は話せないため、インドネシア語で頑張って会話していたのを覚えている。

 

「先生、これあげます」

H先生からモジョクルト第2国立高校オリジナルのメモ帳をもらう。

可愛らしいキャラが表紙のメモ帳だ。

H先生は高校の広報活動もしているらしい。

H先生とも少し話した後、食堂に向かう。

 

アイスティーを注文。

5年前、食堂ではよく昼ごはんを食べていた。

食堂のおばちゃんも5年前と変わらず、自分の顔も覚えてくれていた。

アイスティーを飲み干し、S先生を探す。

途中校舎内で出会った懐かしの先生方に挨拶もする。

「先生、痩せた?」

自分ではあまり感じないが、よく言われる。

 

S先生を発見。

「そろそろ帰りましょうか。もう大丈夫ですか。」

「ありがとうございます。大丈夫です。」

モジョクルト第2国立高校に来るのは、

おそらく今日で最後になるだろう。

 

最後に副校長、P先生に挨拶をし、再びS先生のバイクにまたがる。

P先生とは、また機会があれば、スラバヤで出会えたらと思う。

校舎をしっかり眺めながら、校門を出る。

 

モジョクルト第2国立高校を出た後は、

ホテル近くのお店で、S先生と昼ごはんを食べる。

インドネシア人のソウルフード「バクソー」を注文。

私も大好きな料理である。

5年前もよくここで食べていた。

 

「先生、すみません。時間があったら、旅行も行きたかったんですが。」

「とんでもないです。今日はお忙しい中本当にありがとうございました。」

自分が来るということで、今日は半休を取ってくれたようで、

食後はS先生が現在勤務している高校に行くとのこと。

 

仕事や家庭もある中で、絶対に忙しいはず。

その時間の中、

ホテルまで迎えに来てくれて、

自分を昔の高校に連れていき、

昼ごはんを一緒に食べる。

 

自分に時間を割いてくれてありがとう。

会ってくれてありがとう。

と心から思う。

 

ホテルに到着し、S先生を見送った後、

1階のロビーでちょっと休憩。

今日の出来事を振り返る。

 

なんだろうか。

誰かにまた会いたいと思ってもらえるような

そんな人間でありたい、

人間性を持ちたい

ふと思った。

 

続きはこちらです↓↓↓

 

モジョクルトで働いていたときの記事はこちらです↓↓↓