本日は再びタマンシスワ高校に行く予定がある。
前回訪れたときは、日本語教師のA先生がいなかった。
A先生はメガネをかけた40代の女性の先生だ。
インドネシアの女性はよくしゃべるイメージがあるが、
(勝手な偏見である笑)
A先生はどちらかと言うと物静かな女性である。
日本語も上手で、いつも笑顔で話しかけてくれていた印象が強く残っている。
前回、タマンシスワ高校を訪れたときの記事はこちら↓↓↓
行くと伝えた時間は午前11時。
ベッドから起き、顔を洗い、
受付のSさん、Nさんと少し談笑し、
身支度をする。
その後は、一階ロビーで
コーヒーを飲みながらブログの記事を書く。
午前10時半頃、
グラブを呼び、タマンシスワ高校へ向かう。
今日の午前ももいい天気だ。午後は豪雨にならなければいいが。
タマンシスワ高校は本日も試験期間中だ。
校門をくぐり、職員室へ。
そこで少し待たせてもらい、前回お会いした先生方とお話し。
20分ぐらい経つと、A先生が戻ってきた。
「先生、お久しぶりです」
「お久しぶりです」
A先生はヒジャブを被っていて、ちょっと見た目が変わっていた。
A先生はイスラム教徒ということは知っていたが、
5年前に一緒に働いていたときは、普段ヒジャブは着用していなかった。
宗教的なことなので、詳しくは聞かなかったが、
何かヒジャブを被る基準?タイミングがあるのかな?とふと思った。
A先生は日本語が上手なので、2人で話すときの共通言語はもちろん日本語。
他の先生方は、珍しい物を見るように、私とA先生が日本語で話す姿を見る。
「先生、試験監督行くので、先生も一緒にどうですか」
「私も教室に入ってもいいんですか」
「大丈夫ですよ。試験中ですから」
ちょっと良く分からなかったが、一緒に教室に行くことに。
最初に軽く私の自己紹介。それから、A先生が試験の指示。
試験開始。
生徒たちはみんな、自身のスマホで試験を受けていた。
とうとう高校でも携帯で試験を受ける時代になったのか。
少しジェネレーションギャップを受ける。
1コマの試験時間は1時間半。
生徒が試験を受けている間は、教室前方にあるイスに座り、A先生と話す。
A先生は日本語教育にも熱心な方である。
おすすめの日本語教材、
日本でのインドネシア人雇用についてなど質問され、
私も真面目に答える。
その様子を生徒たちも珍しそうに見る。
隣の友達とニヤニヤ、それからひそひそ何かを話している。
その度にA先生が「みなさん、静かに」と注意。
私がいるから集中できないよねと後々反省。生徒たちに申し訳なかった。
時折、教室を出て、タマンシスワ高校の校舎を眺める。
2階から見る高校の景色もなかなかいいものだ。
5年前にタマンシスワ高校で働いていたときのことを思い出す。
当時私は20代前半で、あまり生徒たちと変わらない年齢。
A先生は優しい方なので、顔や言動には出さないが、
年代が違う若者の私と、
日本人の私とのコミュニケーションの取り方に戸惑いもあったかもしれない。
ストレスや不安もあったかもしれない。
いろいろな方の親切、考慮によって、私はインドネシアで生活できていたと改めて感じた。
1時間半が経つ。
この日の試験の最後のコマということもあり、試験終了後は、生徒はみな帰宅。
私とA先生も職員室に戻る。
授業はないので、先生方が次々と退勤していた。
「先生、また来てね」
「身体に気をつけて。たくさん食べて」
先生方と握手をして、お別れ。
A先生も私がいたら、帰りにくいだろうなと思い、
長居は無用ということで、グラブを呼ぶ。
帰り際、
「先生、これあげます」
A先生にタマンシスワ高校オリジナルの水筒をいただいた。
高校の名前が印字されたボトルの水筒だ。
大事に使わせていただく。
数分後、グラブの運転手が校門前に到着。
ヘルメットをかぶり、バイクに跨り、
A先生に手を振りながら、学校をあとにする。
またこれたらいいな。
ホテルに戻る。
受付のSさんがもう出勤していた。
「先生、どこ行ってたの?」
「またタマンシスワ高校に」
「洗濯物届いてるよ」
「ありがとう」
このホテルはラウンドリーサービスが利用できるため、昨日の夜お願いしていた。
柔軟剤のいい香りがする。
ただ今、14時。
「ちょっと部屋で休むか」
部屋に戻り、シャワーを浴びて、ベッドの上でごろごろ。
横になりYouTubeを見ていると、ビデオ通話がかかる。
「先生、今どこ?」
タマンシスワ高校事務員のIさんの顔が現れる。
5年前、いつも私をホテルからタマンシスワ高校まで送ってくれていた方だ。
「今、ホテルにいます」
「今から一緒にに昼ごはん食べない?娘と一緒にバクソーママに行くよ」
バクソーママとは私がいるホテルのすぐ近くにあるレストランのことだ。
前回の記事でも述べたS先生と一緒に食べたレストランである。
※前回の記事はこちらをご覧ください。
急いで身支度をし、ホテルを出る。
ホテルからレストランまでは1分もかからない。
「先生、ここだよ~」
奥の席からIさんが手を振っている。
「お久しぶりです」
隣には、Iさんの娘さんが。
5年前に会ったときは、赤ん坊だった記憶がある。今は小学生。
「この前、タマンシスワ高校に行ったけど、ちょうど先生が帰った後だったんだよ」
前回私がタマンシスワ高校に訪れたとき、Iさんも来たとのこと。
タマンシスワ高校の先生の誰かのSNSを見て、私がいることが分かったらしい。
ただ、私が帰った後に来たようで会えなかった。だから、こうして今日誘ったんだと言ってくれた。
バクソーを食べながら、いろいろと話す。
Iさんも、日本語は話せないが、やさしいインドネシア語で、いつも話しかけてくれる。
Iさんの娘さんも目がクリクリしていて、可愛らしい女の子だ。
彼女の食べてる姿を見ながら
「Iさんみたいに優しい人になるんだろうな」と心の中で思った。
食後は、Iさんに誘ってくれたお礼をし、お別れ。
ご飯も奢っていただいた。
「来年も来るでしょ?」
「行きます」
再会を誓う。
またホテルに戻り、ブリタルへ行く準備をする。
Hさんが16時ぐらいにまたホテルに迎えに来てくれて、
一緒に電車で行くことになっていた。
※Hさんについてはこちらの記事をご覧ください↓↓↓
今日の夜出発し、また、明日の夜に戻ってくる。
大げさな荷物は持って行かず、バックパック一つにまとめる。
数十分後、Hさんからホテルに着いたとメールが来る。
一階に降りる。受付のSさんに挨拶をして、Hさんの元へ向かう。
「先生、準備はいいですか」
「OKです!」
Hさんのバイク跨る。
午後16時20分。
これから夜の電車の旅が始まる。
続きはこちら↓↓↓