巡礼必須アイテムと言いましても、服装に関しては、基本的に自由です。
なによりしっかり寺に赴き、納経するという気持ちが大切ですので、
ジャージでこようと、半袖半ズボンでこようと、サングラスかけようと、
大丈夫です。
ただ、
白衣を着て、菅笠をかぶって、杖を握る。
そうしたほうがいま巡礼をしているんだ、と自然と気持ちが引き締まります。
自分も形からはいるタイプなので、お遍路さんの恰好をするために一式買い揃えました。
お遍路を終えたいま、お遍路スタイルで巡礼してよかったと思っています。
その理由として、
自分がお遍路さんであるということを知ってもらえる
からです。
これはすごく大きなメリットになります。
まず、高確率で地元の人に話しかけてもらえるし話しかけやすい。
「いまお遍路中なんですよ~」
と言わなくても菅笠をかぶっていれば
「あの人、お遍路中なんだな」と
分かってもらえます。
お遍路さんということがすぐに認識できれば、
相手も話しやすい。
また、ありがたい話、
「お接待」しやすいと感じます。
言い方はおかしいですが。
やはり印象は大事です。
もう一つは、安心感を買えます。
今回、自分は野宿することが多く、道の駅や公園でテントを張って寝ていました。
お寺の納経時間が午後5時までなので、野宿をする人は午後5時前後には寝どころにいると思います。
とはいっても、道の駅や公園といった公の場所は、お遍路さん以外にも利用している人がいるわけで、
いい大人が午後5時くらいにベンチで弁当食べてたり
またベンチに寝ていたり
洗濯物を干していたりしたら
ちょっとは不審に感じますよね。(笑)
道の駅に関して言えば、夜も人がトイレを利用しに結構来ます。
そんな中で、
テントのてっぺんに菅笠を置いたり、
白衣や杖を人の目のつきやすいところに置いていたら、
「この人はお遍路さんか」
と理解してもらえると思います。
ここでも相手に「不審者じゃありません。お遍路さんです。」
とアピールすることができます。
結果として自分も相手も安心するというわけです。
はいっ!
以上、自分の経験談でしたが、
お遍路用の服装をするのかしないのかは自由です。
通販でもお遍路グッズを売っているので自分の巡礼スタイルがあらかじめ決まっていれば準備するのもいいですし、
巡礼の道中で必要に応じて買うのもいいですね。
気になるお遍路の基本スタイル
さてさて、お待たせいたしました。
お遍路スタイルとは一体どういうものなのか、
各用品ごとに紹介していきます。
①菅笠(すげがさ)
巡るめく四国より画像引用
お遍路用品で一番買ってよかったと思うのが、この菅笠です。
日よけ、雨よけになりますし、
これをかぶっていれば遠くから人が見てもお遍路さんと認識できます。
巡礼中は森の中を歩くことが多いのでジャングルみたいなところを歩く際、木の枝から頭を守ることもできます。
②白衣(びゃくえ)
巡るめく四国より画像引用
お遍路さんの道中衣。
これを着るのもちゃんと意味があり、
「私がもし道中倒れたら、そのまま葬ってください。」と
死への強い覚悟を意味し、死装束でもある。
よく考えたら、昔は今に比べてコンビニもなければ遍路道も整備されていないし険しかったわけで、
そりゃぁ、修行中に死人もでるはず。
こういうことを知って巡礼するのもまた一味違いますね。
③金剛杖
巡るめく四国より画像引用
1.3メートルほどの木製の杖。弘法大師の化身とされ、この杖を持つことで、お大師様と一緒に歩いていることを意味します。(同行二人)
道中、お遍路を何回も経験している人に会ったら、上記の意味があることから「杖だけは買うように」と強く言われるかもしれません。
④輪袈裟(わげさ)
巡るめく四国より画像引用
首からかける法衣で参拝の正装具。
食事やお手洗いのときははずすのがマナー。
輪袈裟留めをつけるとずれにくくて便利です。
○その他
・持鈴(じれい)。魔よけの効果がある鈴です。服やカバンにつけます。
・ズボンの白衣。
これは重要!参拝必須アイテム
はいっ!恰好のことを紹介してきましたが、いまからは、お寺を参拝するうえで大切な必須アイテムを紹介していきます。
①念珠
巡るめく四国より画像引用
あるならば108個の玉が連なる真言宗用の数珠がよいみたいですが、手持ちの数珠で問題ないです。
②納経帳
巡るめく四国より画像引用
参拝後に墨書きと御朱印をいただく帳面。巡礼中での扱いは相当慎重に。
大きさや色、柄はさまざまあります。
③経本
巡るめく四国より画像引用
お経が書かれた本。読経するときに使います。四国霊場用の経本を買いましょう。
④納札(おさめふだ)
巡るめく四国より画像引用
参拝のあかしとして奉納する紙で、これも四国霊場用のものがあります。
住所、名前、年などを書き、願い事があれば裏にまた書きます。
本堂と大師堂の各納札箱に1枚ずついれるので1つのお寺で2枚必要になります。
88ヶ所で176枚必要。
⑤線香、ろうそく、ライター
参拝で利用します。
本堂、大師堂に線香は3本、ろうそくは1本立てます。
線香の色、香りの有無は自由です。
ろうそくのサイズは1号がいいかもしれません。5~7センチの長さがおすすめ。
もらい火は厳禁ですので、ライターは必ず用意しましょう。
自分は3つとも100円ショップで買いました。
○その他
・さんや袋(頭陀袋)
巡るめく四国より画像引用
上記に紹介した参拝アイテムをいれる小物入れ。
肩からななめにかけて持ち歩くのが正式。
以上、参拝アイテムでした。
Youはどこで買った?お遍路グッズ。おすすめの店を紹介します。
いまや、お遍路用品は通販でも買えるようになりました。
四国でも、お遍路用品を販売しているお店をみかけましたし、四国札所には参拝用品をはじめ白衣や菅笠なども売っているところもあります。
●旅行雑誌まっぷるにて紹介されている、遍路用品が買えるお店。
〇おやすみ処門前一番街(徳島県)
〇錦堂(高知県)
〇まつちかお遍路ショップ(愛媛県)
〇四国ショップ88(香川県)
●続いて、遍路用品が買える札所
番号で示します。第〇番札所
1、6、7、8、12、19、24、26、29、33、37、
38、42、47、51、52、61、67、73、75、81、83など
意外に販売しているところはあります。
時間に余裕がない方は通販でとりあえず必要なものだけを買って、巡礼中にまたお店で買うのもありですね。
自分が今回、お遍路用品を購入したところは、
香川県にある「つる屋旗店」です。
高松兵庫町商店街の中にあり、こじんまりとしたお店です。
購入したもの
・菅笠
・白衣
・金剛杖(杖カバー、鈴つき)
・輪袈裟
・さんや袋
・納経帳
・経本
・納札
・手ぬぐい
計9点です。
各用品の価格は控えますが、全部で8000円でした。
これら9点を札所で買った場合と比較すると、
札所は1万円を超えるところが多いので
2000~3000円の節約にはなるかと思います。
ぜひ、香川県高松市に寄る時間がある人は
「つる屋旗店」で購入することをおすすめします。
※つる屋旗店の位置
以上、お遍路用品紹介でした!
お遍路に興味がある方、
すでに、巡礼しようと決めている方、
この記事が皆さんに少しでも役に立つことができたら幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
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