「にほん」「にっぽん」
普段、会話で使うときは、
「二ホン」とよく言っている気がするけど、
サッカー日本代表の応援などでは、
「ニッポン、チャチャチャ」
「頑張れ、ニッポン」
と言っているのをよく見かける。
では、どっちが正しいのか。
結論から言うと、
どちらも正しく
どちらを使ってもいいです。
というのも政府が正式な「日本」の読み方を定めていません。
ちょっとお札を見てみましょう。
「日本銀行」と記載されていますね。
ほとんどの人は、これを「二ホンギンコウ」と読むと思います。
しかし、裏面を見てみると、
「NIPPON GINKO」と記載されています。
なので、
正式な読み方は「ニッポンギンコウ」です。
みなさんはどうでしたか?
私は今まで普通に「二ホン銀行」と読んでいました。
次に、この「日本」の読み方に対する国の動きを見てみましょう。
まず、
1934年(昭和9年)の文部省臨時国語調査会で、国号として使用する場合の「日本」の読み方は「ニッポン」にすると決めましたが、
政府では採択されなかったため、正式な決定には至りませんでした。
※国号・・国の称号。呼び名。(大辞林第三版)
次いで、
1970年(昭和45年)7月の閣議でも「日本」の読み方について、「にっぽん」で統一する旨の閣議決定を行いましたが、法制化にまでは至りませんでした。
そして時代は平成になり、
2009年(平成21年)6月。
民主党の岩國哲人議員から「日本国号に関する質問主意書」が内閣に提出されました。
しかし、ここでも「『にっぽん』又は『にほん』という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」と答弁することを閣議決定しました。
以下のサイトから引用↓
現在(令和2年)に至っても、
「にほん」と「にっぽん」
どちらも正しく、統一する必要はないということで、
私たちはいったいどう読み分ければいいのか。
私たちは普段から自然と読み分けしているので、あまりこのようなことを考えないと思います。
NHKでは、
正式の国号として使う場合は、「ニッポン」、
その他の場合は言葉に応じて読み分けています。
具体的な読み分けとして、
【ニッポンと読む】
・日本(国号)
・日本国
・日本国民
・日本賞
・日本橋(大阪)
など
【二ホンと読む】
・日本画
・日本海
・日本酒
・日本料理
・日本橋(東京)
など
【どちらも読む】
・日本一
・日本記録
・日本時間
・日本語
など
私にとって、「日本語」を「ニッポン語」と読むのが意外でした。
聞いたことがないだけで、NHKでは読まれているんですね。
ちなみに、最初に例でも挙げましたが、スポーツの試合の応援の場合には、歯切れのよい「ニッポン」が定着しているようです。
●まとめ
「にほん」と「にっぽん」
どちらを使っても間違えではありません。
読み分けたい場合は、NHKを参考にしましょう。