「龍馬伝」とは
「龍馬伝」は2010年(平成22年)に放送された大河ドラマ(第49作目)です。
タイトルをみて分かるとおり、日本ではとても有名な歴史上の人物
「坂本龍馬」の一生が描かれています。
坂本龍馬役は、今ではあまりテレビで見かけませんが、福山雅治さんが演じています。
※映画.comより画像引用
ストーリーは、龍馬と同じ土佐藩出身で、三菱財閥創業者の「岩崎弥太郎」の回想として描かれており、「龍馬とはどのような男だったのか」「幕末はどのような時代だったのか」を語っていきます。
岩崎弥太郎(Wikipediaより画像引用)
龍馬伝第一話から、岩崎弥太郎の
「龍馬はの、わしがこの世で、一番嫌いな男やった!!!」
という出だしで始まります。
強烈ですね。(笑)
実際の「岩崎弥太郎」と「坂本龍馬」の関係はどうだったのかは分かりませんが、龍馬がはじめた「海援隊」の経理担当だったことから、少なくとも交流はありました。
岩崎弥太郎を演じるのは香川照之さんで、「さすが、役がうまい!」と思いました。
※映画.comより画像引用
龍馬を「憎たらしい男」「死んでしまえ」など、ストーリーの中では、いつも悪口ばかり言っていますが、
坂本龍馬の「偉大さ」「人間性」をうまく引き出しています。
時代背景
岩崎弥太郎の回想場面は、すでに明治ですが、主軸となる時代は「幕末」。江戸時代末期です。
「幕末はいつからいつまでなのか」
いろいろな見解がありますが、
「黒船来航(1853年)から王政復古の大号令(1868年)」だと思います。
この時期には、
桂小五郎
西郷隆盛
勝海舟
など、
たくさんの有名な偉人も生きていましたね。
さまざまな出来事が起こり、そして上記に挙げた志士たちが生きた「幕末」という時代を簡単に説明することは、私には難しいですが、
1つ言えることがあるとすれば、
この時代が、
今の私たちが生きる時代を創ったということ。
平安時代末期から江戸時代末期まで、およそ700年続いた「武士の世」が終わり、明治維新がおき、「今の日本のかたち」が誕生します。
「武士の時代ってそんなに長く続いていたのか」
びっくりしませんか。
「鎌倉幕府」
「足利義満」
「関ヶ原の戦い」
歴史の授業で一度は耳にしたことはありませんか。
700年の間にいろいろな出来事ありましたよね。
そんなエピソード満載で武士が生きた期間を、
そんだけ、長く続いた武士の時代を、
黒船来航からのたった15年間で、
「武士っていなくなったほうがよくない?」
百姓も商人も、そして武士も思い始めた時代。
それが「幕末」です。
※筆者の見解です。
「龍馬伝」では、そんな時代を生きた「坂本龍馬」が、
いろんな人に会って
いろんな出来事を経験して、
武士の時代を終わらせた立役者となる
「人物」
にどうやってなっていったのかを描いています。
「龍馬伝」を観るうえで、注目してほしいものが、
・身分制度
当時の土佐藩は、武士の中にも上士と下士という身分制度があり、
差別もたくさんあった。龍馬は郷士(下士の中では上の身分)。
・いろんな考え、思想。
(開国派、攘夷派、倒幕派など)
龍馬は、いろんな考えを持つ人たちに出会い、自分はどういう人間になりたいのか、見つけていく。
・薩長同盟
犬猿の仲と呼ばれた「薩摩藩」と「長州藩」。
幕府に対抗するために、彼らをどう結びつけたのか。
・岩崎弥太郎とのかかわり
二人のヒューマンドラマが面白い。
坂本龍馬が好きな人、気になる人はもちろんですが、
幕末がどういう時代だったのか、
他にもどんな偉人が生きていたのか、
知りたい人はおすすめのドラマです。
あの人も出演!注目すべき俳優!!
「坂本龍馬」を熱演した福山雅治さん。
ほんとうに「坂本龍馬」はこんな人だったんじゃないか、と思いました。
まさに適役。
あと、50代なのにまだ若々しいですね。
※龍馬伝撮影の時は40代。
あと、もう一人の主人公である「岩崎弥太郎」を演じた香川照之さん。
彼も名演でした。
自分の「身分」に負けず、行動し、這い上がっていく彼の姿はかっこいいです。
「龍馬伝」は彼の人生も描いているので、それもまた面白いですよ。
他にも、有名な俳優、女優がたくさん。
その中でも、自分が特に紹介したい、人を紹介します。
この人たちの名演のおかげで、その「人物」ことをもっと知りたいと思いました。
〇大森南朋さん(武市半平太役)
※映画.comより画像引用
武市半平太は龍馬と同じ土佐藩出身。幼少のときから、ともに文武を学び、龍馬の生き方に大きな影響を与えます。
ただ、彼は「尊王攘夷」という思想に強くこだわり、武力によってしか「幕府」は倒せないと考え、龍馬とはまったく違う生き方を選んでいきます。
一番おすすめのエピソードは、
第24話「愛の蛍」です。
武市半平太とその妻「冨」との固い絆が描かれています。
「武市半平太は男の中の男ぜよ~」
「武市半平太」についての記事はこちら↓↓↓
〇大泉洋さん(近藤長次郎役)
※映画.comより画像引用
長次郎も龍馬と同じ土佐藩出身。饅頭屋の息子として生まれ、「饅頭屋長次郎」と呼ばれていました。龍馬と仲がよく、海援隊の基盤となる「亀山社中」を一緒に設立しました。
この物語の中でも、勉強熱心な性格で描かれており、「己をもっともっと成長させたい」という彼の気持ちがすごく伝わってきます。
彼のすごいところは、、、
「饅頭屋」としてではなく、最期は「武士」として死んだこと。
第34話「侍、長次郎」に描かれています。
個人的に好きなシーンは、
第16話「勝麟太郎」です、
勝海舟の弟子として、これからの「日本」のことを考え、学んでいました。
そこに武市半平太が現れて、
「饅頭屋のぶんざいで、つまらんことをしよって」
と言われます。
商人の身分で、「日本をよりよくしていきたい」と思ってはいけないのか。
長次郎は言い返します。
「私にも志がありますき」
いい場面です!!
〇伊勢谷友介さん(高杉晋作役)
※映画.comより画像引用
高杉晋作は、長州藩士。長州藩も吉田松陰、桂小五郎、久坂玄瑞など有名な偉人がいますよね。
その中でも一際目立つ存在で、彼もまた龍馬の人生に強い影響を与えた人物。
また、龍馬だけでなく、明治になって活躍した偉人たちにも影響を与えました。
桂小五郎、伊藤博文(初代内閣総理大臣)など。
彼は、志高くも、肺結核を患っていて、日本の新しい時代を見れず死んでしまいます。
そんな彼が、龍馬に自分の意志を託す、
第41話「さらば高杉晋作」は感動です。
彼の
「この世に生まれたからには、おもしろおかしく生きる」
という信念。
すごい素敵な生き方だな、と感じました。
この三人が注目してみて欲しい人物ですが、
あと、もう一人。。。
〇青木崇高さん(後藤象二郎役)
※映画.comより画像引用
後藤象二郎も、土佐藩出身ですが、「上士」の身分。
のちに土佐藩藩主「山内容堂」のもと土佐藩参政になります。
物語の中では、下士を見下し、武市とも龍馬とも何度も衝突しますが、
最終的には、龍馬とともに「大政奉還」という偉業を成し遂げます。
物語序盤では、
「いやなやつ」
というイメージですが、
終盤では、
「あれ、なんかかっこよくない?」と
イメージが変わってくるかもしれません。
これも個人的な意見なんですが、
「大政奉還」の軸となった「船中八策」を考えたのは、坂本龍馬ですが、
その考えを土佐藩藩主山内容堂に進言したのは後藤象二郎です。
下士が殿様と話すのも難しいですから。
そう考えると、
下士の意見を素直に受け止め、上士という自分の身分もなくなるかもしれないのに、
「大政奉還」のため奮闘した彼は、一番の功労者ですよね。少なくとも土佐の中では。
第46話「土佐の大勝負」での、
龍馬と握手するシーンはまた感動です。
最後に
「龍馬伝」は波乱万丈の出来事だらけです。
ただ、この時代を生きた人たちは、さまざまな考え、思想がありながらも、
みんな「日本をよくしていきたい」「異国と堂々と渡り合いたい」という思いは共通していたということです。
今を生きる自分たちも見習わないといけませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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