6月4日、インドネシアのジャカルタ州知事はコロナウイルス感染拡大防止のために行っていたPSBB(大規模社会制限)を6月も引き続き行い、条件つきで一部の制限を緩和すると発表しました。一部の公共交通機関、礼拝所の利用などが許可されます。ジャカルタ同様、西ジャワ州のボゴール県、ブカシ県なども引き続き延長し、次の解除は7月2日までの予定です。
完全にPSBBを解除したわけではなく、段階的に様子をみながら緩和していく様子。感染ペースは遅くなっていますが、地域によっては感染者が増えているところもあります。イスラム教徒にとって重要な礼拝所でのお祈りは三密を生みやすく、クラスターが発生する可能性も高いです。緩和するにあたり、しっかりとルールを明らかにして行動していく必要があります。
インドネシアの現状
6月5日の時点で、29521人の感染者が確認されています。
また、死者数は1770人、回復者数は9443人です。
全体の感染ペースは先週に比べて下がっています。
【州別】
①ジャカルタ首都特別州(ジャワ島)7766人
②東ジャワ州(ジャワ島)5549人
③西ジャワ州(ジャワ島)2366人
④南スラウェシ州(スラウェシ島)1776人
⑤中部ジャワ州(ジャワ島)1537人
⑥南カリマンタン州(カリマンタン島)1213人
⑦南スマトラ州(スマトラ島)1074人
⑧バンテン州(ジャワ島)989人
⑨パプア州(ニューギニア島)918人
⑩西ヌサ・トゥンガラ州(ロンボク島、スンバワ島)757人
東ジャワ州での感染が5月から目立っています。また、南カリマンタン州も感染者が増えています。
西ジャワ州はだいぶ感染ペースが遅くなっています。西ジャワ州の都市は何度もPSBBの延長を繰り返しているのでその効果が反映されているのかなと思います。