熊本で大きな地震があったらしい。
熊本で大きな地震があったそうだ。
『らしい』と『そうだ』
話し手が聞いたり、本で読んだりしたことを聞き手(相手)に伝える『伝聞』表現です。
『らしい』には推量の意味用法、『そうだ』には様態の意味用法も含まれていますが、
今回は『伝聞』として使われる『らしい』と『ようだ』について紹介していきます。
推量『らしい』についてはこちらをご覧ください↓
『らしい』と『そうだ』って何が違う?
結論から言うと、意味合いはほぼ同じです。
①A:1年4組の鈴木くん、最近見ないね。
B:田中くんの話では入院したらしいよ。
②A:1年4組の鈴木くん、最近見ないね。
B:田中くんの話では入院したそうだよ。
①さっきスマートニュースを見たんだけど、あしたは大雨が降るらしいよ。
②さっきスマートニュースを見たんだけど、あしたは大雨が降るそうだよ。
どちらも、人から聞いた話、本やネットなどから得た情報を相手に伝えています。
ただ、『らしい』のほうが『そうだ』に比べて、話し手は客観的(距離を置いて)に相手に伝えています。
つまり『らしい』のほうが「他人事のように」相手に伝えているという感じになります。
逆に『そうだ』は話し手の「早く伝えたい」「価値ある情報だ」といった気持ちが含まれています。
①田中くんと松下さん付き合ってるらしいよ。
②田中くんと松下さん付き合ってるそうだよ。
この例文も、人から聞いた話をまた別の人に伝えている伝聞表現ですが、
『そうだ』のほうが話し手はその話(田中くんと松下さんが付き合っている)を本当だと思っている気持ちが強いです。
逆に『らしい』は「その話は本当かもしれないし、間違っているかもしれない」といった話し手のその話に対する「不確実性」も含まれています。
冒頭に述べた例文も見てみましょう。
●熊本で大きな地震があったらしい。
●熊本で大きな地震があったそうだ。
ここでも同じように、『らしい』を使った文のほうがより客観的な表現になります。
まとめ
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