となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

社会人必見!ややこしいけど仕事できっと役に立つ「つまずく敬語」8選。

 

丁寧に言ったつもりが。。。

実は違う?失礼?

 

おっしゃられる

正しくはおっしゃる

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」。

その尊敬語にさらに「~られる」の尊敬語を重ねて

できたのが「おっしゃられる」二重敬語です。

【例】

●山田課長がおっしゃられました×

●山田課長がおっしゃいました

 

二重敬語は以下のような例もよくあります。

●山田課長がお話になられるから静かに!×

●山田課長がお話になるから静かに!

 

●山田課長はもうお帰りになられたよ。×

●山田課長はもうお帰りになったよ。

 

●もうご覧になられましたか。×

●もうご覧になりましたか。

 

ご苦労さまです

正しくはお疲れさまです

「ご苦労」は昔、主君が家来へのねぎらいとして使った「ご苦労であった」が転じた言い回し。

現代でも、上の立場の人が目下の人に対して使う表現です。

ですから、ビジネス場面で上司や取引先に使うのは失礼。

 

音だけを見ると、

「ご苦労」とう言葉の方が堅実で丁寧な響きですが、

相手をねぎらう場面では、

シンプルに「お疲れさまです」と言ったほうがベターです。

 

お世話さまです

正しくはお世話になっております

お世話さま=ご苦労さま

と同じような意味合いを持つため、

先ほど「ご苦労さまです」の箇所でも説明したように、

「お世話さま」上の立場の人が目下の人に対して使う表現です。

取引先にメールを送るときや職場で電話対応するときに「いつもお世話さまです」と言うのは失礼。

 

ただ、「お世話さま」は労をねぎらう言葉ですので、

自宅に荷物を届けてくれた配送業の人に「お世話さまです」、

また業者の人に「いつもお世話さまです」などと言うのはOKです!

 

了解しました

正しくは承知いたしました』『かしこまりました

「了解しました」はフランクな表現。友だちなど親しい人に使うのはOK。

また、「わかりました」「理解しました」という意味の丁寧語なので、相手に不快感を与えるほどの言葉でもありません。LINEなどメールのやりとりでもよく使いますよね!

ただ、「私とあなたは対等」といったニュアンスがあるので、上司や取引先に対して使うと

「失礼だな」と感じる人もいます。

 

ビジネス場面では、

指示されたことや依頼をつつしんで承諾するという意味を持つ

「承知いたしました」「かしまりました」を使った方が適切です。

さらにつけ加えて言うと、

「かしこまりました」は相手に対しおそれ敬う気持ちを表す意味合いがあるので、

「承知いたしました」よりも敬意の度合いが高いです。

相手が自分よりも立場が上で、特に配慮が必要な場合には

「かしこまりました」を使ったほうがより丁寧です。

 

意識することとして、

ビジネス場面で目上の人への返事は、

「SNSのようなノリで返してはいけない!」ということを意識し、

「承知しました」「承知いたしました」「かしこまりました」などの言葉を使いましょう!

 

※イメージとして、敬意の度合いは以下の図の通りです。

とんでもございません

正しくはとんでもないです

「とんでもございません」という言葉はありません。

「とんでもない」で一つの単語なので、「ない」を「ございません」に変えるのは誤りです。

「あぶない」が「あぶございません」、

「きたない」が「きたございません」、

と言わないのと同じ理屈です。

「とんでもない」

 思いもかけない。意外である。もってのほかである。という意味。

精選版 日本国語大辞典より引用。

単語をくずさずに

「いいえ、とんでもないですと言うのが適切です。

 

お名前をちょうだいできますか?

正しくはお名前をうかがってもよろしいでしょうか?

「ちょうだい(頂戴)する」は「もらう」の謙譲語。

※謙譲語:自分や自分に関することをへりくだることで、間接的に相手に敬意を表す言葉。

ですので、「お名前をちょうだいできますか?」は「お名前をもらえますか?」と言っているのと同じこと。

名前は物のようにあげたり、もらったりできないので、「伺う(うかがう)」などの謙譲語を使うのが適切です。

※「うかがう」は「尋ねる」の謙譲語。

 

ただ、「名刺をちょうだいできますか?」など目的語が物であれば

「~ちょうだいできますか?」を使ってもOK。

 

参考になりました

正しくは勉強になりました

「参考」は「いろいろ他のものとひきくらべて自分の考えを決める手がかりにする」という意味で、

何かをするための「足し」「材料」といった意味合いがあるので、

人の捉え方次第ですが、「失礼だ」と感じる人もいます。

目上の人には(大変)勉強になりましたなどと言ったほうが無難です。

 

(お客様を)お連れしました

正しくは(お客様が)お見えになりました

「お連れしました」は「連れてきた」の謙譲語。

謙譲語は自分がへりくだり、相手への敬意を高める言葉。

ですので、ここで「お連れしました」を使った場合、

「お客様」ではなく報告した相手に対して敬意を払っていることになります。

ここではお客様に敬意を払うため、

「来る」の尊敬語「お見えになる」を使い、

「お客様がお見えになりました」と言うのが適切です。

「お越しになりました」「いらっしゃいました」でもOK。

 

さいごに

「丁寧に言わないと!」「言葉遣いに気をつけないと!」

その心意気はとても大事。

でも、丁寧に言おうと考えるあまり、

言葉の構造がおかしくなってしまうことや

逆に失礼な言い方になってしまうことも。。。

今日は8つの用例を挙げましたが、

「つまずく敬語」まだまだたくさんあります。

 

敬語を使うときに意識するポイントとして

シンプルに!

心掛けていきましょう!

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました!

 

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