となりのたしまさん。

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となりのたしまさん。

「よろしくお願いします」の「よろしく」ってどんな意味?【日本語のプチ知識】

よろしくお願いします

 

ビジネス場面ではもちろん、普段の生活の中でもよく耳にする言葉です。

 

当たり前のように使っているこの表現ですが、

そもそも「よろしく」ってどういう意味なのか。

私たちはいつも何を「お願い」しているのか。

 

今回は、「よろしく」について紹介します。

 

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よろしく

【副】
(形容詞「よろし」の連用形から)
①適当に。うまい具合に。
相手に便宜をはからってもらうときなどに、適切な配慮を願ったり期待したりして言う語。また、そういう気持ちをこめて言う挨拶語あいさつご。 
③[漢文訓読に由来する語](下に「べし」を伴って)当然。ぜひとも。 
④他の語句に付いて、その内容を受け、あたかも…らしく、の意を表す。

※大辞林第三版

 

 語義②はまさしく「よろしくお願いします」のことを言っています。

普段から意識せずに使っているので、

というより

意識せずとも使えているので、

私たち日本人はこういうことをわざわざ調べようとは思いません。

ただ、改めてこうやって辞書などで調べてみると面白いですね。

 

よろし

【形】
(「よい」よりもやや改まった言い方)
①「よい」の丁寧な、または改まった言い方。結構である。好ましい。 
許容できる。…してもよい。かまわない。さしつかえない。相手に許可を与えるような、ややいばった言い方。 
③ちょうどよい。適当である。 「御都合の-・いときお越し下さい」
④終止形を感動詞的に用いて、「承知した」「引き受けた」などの意を表す。 

※大辞林第三版

 

語義①

・今の答え方はなかなかよろしい

語義②

・帰ってよろしい

語義③

ご都合のよろしい時にお越しください

・語義④

よろしい、お任せください

 

語義②に焦点を当てます。

許容できる

よろし」という言葉には、好ましいといった意味以外にも

かまわない、さしつかえないといった意味も含まれています。

 

何か物事を頼まれた時に、

それが「許容範囲」であるときに使います。

つまり、相手に許可を与える、承諾を与える言葉です。

 

さらにそこから、許可を求める、承諾を求める時にも使われるようになり

それからよろしくお願いしますという表現がうまれました。

掘り下げて言うと、

「あなたの承諾」をお願いしますという感じです。

 

※どうぞよろしくお願いしますの「どうぞ

せっかくなので「どうぞ」についても紹介します。

 

どうぞ

【副】
(副詞「どう」に助詞「ぞ」の付いたもの)
丁寧にものを頼むとき、また自分の願いをかなえて欲しいと祈るときに用いる語。なにとぞ。どうか。
②相手の動作を促したり、物を勧めたりするときに用いる語。 
③相手の依頼や希望をかなえる気持ちを表す。 

 

どうぞよろしくお願いしますの「どうぞ」は語義①の意味です。

・どうぞよろしくお願いします

・どうぞお許しください

語義②は、電車でお年寄りや子供を抱えた母親などに席を譲るときの「どうぞ」です。

・どうぞお座りください。

語義③は、許可を与えるときの「どうぞ」です。

・この本借りてもいいですか。

-どうぞ。

 

まとめ

よろしくお願いしますの「よろしく」は

形容詞「よろし」の連用形

許容できるという意味を持つ。

転じて、

許可・承諾を求めるときにも使われるようになり、

それが、

「よろしくお願いします」

 

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました。