「値段」「料金」「価格」「代金」
このマスクの値段はいくらですか?
このマスクの料金はいくらですか?
このマスクの価格はいくらですか?
このマスクの代金はいくらですか?
お金に関する言葉はたくさんありますね。
上の文章をみるかぎりは、すべて同じ意味合いのような気がします。
フランクなのか。堅い表現なのか。
書き言葉でよく使うのか。話し言葉でよく使うのか。
仕事でもプライベートでもよく使う「お金の表現」。
今回は、似ているようで微妙に違うこれらの表現について勉強しましょう。
「値段」「料金」「価格」「代金」お金の表現の正しい使い分け
①値段
売買する物についている金額。値。価格。
※大辞林第三版
②価格
物の価値の貨幣による表示。ねだん。
※大辞林第三版
辞書にも書いてあるとおり、
「値段」と「価格」は物やサービスの「価値」を貨幣の量で示したもの。
ただ、「値段」は、話し言葉でよく使われて、
「価格」は、書き言葉やニュース番組などでよく使われます。
「値段」に比べて「価格」のほうが少し改まった表現です。
・最近、ガソリンの値段、高くなったねー。
・昨今、ガソリンの価格が上昇しました。
③料金
物の利用・使用などに対して支払う金。特に、交通機関・タクシーなどでは運賃以外の費用をいう。
※大辞林第三版
④代金
品物の買い手が売り手に支払う金。
※大辞林第三版
「料金」「代金」は、買い手が売り手に支払うお金のことです。
料金は、主にサービスの利用(手数料、授業料、入場料、レンタル料など)に対して使い、
代金は、品物などの購入に使います。
・この車のレンタル料金は○万円です。(借りることに対する支払い)
・この車の購入代金は○○万円です。(車自体に対する支払い)
ただ、
通話代、通話料(金)
水道代、水道料(金)
などと、どちらでも使う場合もあります。
本来は、「通話」も「水道」もサービスとして利用するので、「通話料」「水道料」というのが正しいです。
しかし、買い手から見れば、「サービス」であると同時に「モノ」という性質もあることから、「通話代」「水道代」ととらえることもできます。
まとめ
スーパーやドラッグストアに行って、
店員さんに、投げかける言葉として正しいのは、
このマスクの値段はいくらですか? 〇
このマスクの料金はいくらですか? ✖
このマスクの価格はいくらですか? △ (やや堅い)
このマスクの代金はいくらですか? 〇
です。
また、
広い意味のお金の量を示す「金額」という言葉もあります。
金額
金銭の額。
※大辞林第三版
迷ったときは、「金額」を使いましょう。
日本語って難しいですね。
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