「学ぶ」と「習う」
例えば、日本語の能力を高めたいとします。
会話や読み書きができるように、
ネイティブの発音を聞いたり、本を読んで文型や語彙を覚えたりすることを
「日本語を学ぶ」もしくは「日本語を習う」
と言います。
一見、どちらも同じ意味のように思えますが、
どう使い分けるのでしょうか。
早速、見ていきましょう!
①学ぶ
①教えを受けて知識や技芸を身につける。
②勉強する。学問をする。
③経験を通して知識や知恵を得る。わかる。
④まねる。
※大辞林第三版より引用
例文
・大学で物理学を学ぶ。
・同じ高校で学んだ仲間。
②習う
①知識や技術を他人から教わる。
②繰り返し練習・学習する。
※大辞林第三版より引用
例文
・ギターを習う。
・車の運転を習う。
「学ぶ」と「習う」の違いは?どう使い分ける?
「習う」の方が「学ぶ」に比べて「繰り返し練習・学習する」意味合いが強いです。
何回も、何度も行うことに使います。
また「習う」は教師やトレーナーといった人から直接的に教えられる場合によく使われます。
これに対して「学ぶ」は人から教えられる場合だけでなく、「本やテレビ」「失敗や経験」といったものから間接的に教えられる場合にも使われます。
最初に述べた文に戻りましょう。
「日本語を学ぶ」
「日本語を習う」
日本語の教師がいるときは
「日本語を学ぶ」もしくは「日本語を習う」
のどちらも使えますね。
独学で勉強したり、日常生活での経験から身につけたりするのであれば、
「日本語を学ぶ」が適切です。
教わる
「学ぶ」「習う」の他に「教わる」という表現もあります。
教わるは「教えてもらう」という意味で、「習う」と同じ直接的です。
ただ、道順など単純なことを教えられるときは「教わる」しか使えません。
例文
・交番で駅へ行く道を教わった 〇
・交番で駅へ行く道を学んだ/習った ✖
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