となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

どんなときにも使える!?さまざまな意味を持つことば「やばい」について【日本語のプチ知識】

やばい

みなさん、どうですか?

「やばい」という言葉、使ったことはありますか?

 

自分自身で使ったことがなくても一度は聞いたことがあると思います。

 

日本で話されている言葉の中で「五本の指」に入るくらい使用頻度が高いのではないでしょうか。個人的な見解ですが。

 

今回は、そんなよく使われている「やばい」という言葉について

そもそもどんな意味?

どんな時に使われているのか?

といったことを述べていきます。

 

f:id:yutonsmaile:20200827120827p:plain

 

「やばい」の意味

「やばい!学校に遅刻する!」

「やばい量!こんなに食べきれないよ!」

「やばい!あの人かっこいい!」

日常生活のいたるところで使われています。

 

では、そもそもやばいの本来の意味は何でしょうか。

やばい

形容動詞「やば」に「い」がついた形容詞。

●やば

具合の悪いさま。危険なさま。不都合。

※大辞林第三版より引用

 

●やばい
①身に危険が迫るさま。あぶない。 
不都合が予想される。 
③若者言葉で、すごい。自身の心情が、ひどく揺さぶられている様子についていう。

※大辞林第三版より引用

 

やばいの本来の意味は危険や不都合が予測されるさまです。

そこから転じて「危うい」という意味合いを持つことから、

「やばい!学校に遅刻する!」

「やばい!取引先にメールするの忘れていた!」

などで使われている「やばい」は適切な使い方と言えます。

 

そして、2000年代に入ると、若者言葉として「すばらしい」「すごい」といった意味合いで使われるようになります。

 

文化庁が発表した「平成26年度国語に関する世論調査」では、
『「とてもすばらしい(良い、おいしい、かっこいい等も含む)」という意味で
「やばい」を使うか』という質問に対し、「ある」と答えた人が26.9%、「ない」と答えた人が72.7%という結果が出ています。

「平成16年度国語に関する世論調査」では、「ある」と答えた人が18.2%、「ない」と答えた人が81.4%という結果でした。10年前と比べて使用頻度は増加しています。

また、平成26年度の調査を年代別に見ると、

「とてもすばらしい」という意味で「やばい」という言い方をすることが「ある」と答えた割合は

16歳~19歳 91.5%

20代 79.1%

30代 53.9%

40代 32.8%

50代 18.2%

60代 11.4%

70代 5.1%

でした。

年代が低いほど高くなる傾向にあり、16歳~19歳が最も高いです。

また、年代別に見て「ある」という割合が「ない」を上回っていたのは、

「16歳~19歳」「20代」「30代」でした。

 

これは平成26年度の調査ですので、令和になった今、「どのような結果になっているのか」調査結果が楽しみです。

 

最後に

「やばい量!こんなに食べきれないよ!」

「やばい!あの人かっこいい!」

 

やばい」の③の意義にあるように「すばらしい」「すごい」といった「自身の心情が、ひどく揺さぶられている様子」についても使われるようになりました。

 

私たちの日常生活において、都合が悪いときも、逆にすばらしい状態にあるときにも使われる

やばい

という言葉。

 

言葉の乱れととらえるのか

言葉の変化ととらえるのか

 

みなさんはどう感じますか?

 

また、「やばい」には

「こういう意味もあるんじゃないか」

「こういった時に言ったことがあるよ、聞いたことあるよ」

といった意見がありましたら、ぜひコメントください!

とても興味あります!

 

 

今回もご覧いただき、ありがとうございました!