「今日未明、道頓堀川沿いで襲撃事件がありました」
「今日の明け方、外がさわがしかったんだ」
「早朝からいつもランニングをしています」
「昼前からもうお腹が空いている」
「未明」「明け方」「早朝」「昼前」
ニュースでもよく聞くし、
日常生活でも使う言葉。
どれも午前の時間帯を表す時の表現ってことは分かるけど、
「詳しく意味は分からない!」
「どんな使い分けしたらいいの?」
と思う方もいるのではないでしょうか。
以前にもこんな記事を書きました⤵
今回は午前の時の表現について紹介します!
「未明・明け方・早朝・昼前」ってそもそもなに? 言葉の意味を見てみよう!
まず、たくさんある午前の時の表現の意味を見ていきましょう。
「朝」の意味
朝
夜が明けてからしばらくの間。
「朝方」は類義語。
「夕・晩」の対義語。
※「精選版 日本国語大辞典」より引用。
「未明」の意味
未明
夜がまだすっかり明けきらない時。
※「精選版 日本国語大辞典」より引用。
「夜明け」の意味
夜明け
夜が明けるころ。
「薄明(はくめい)」は類義語。
※「日本大百科全書」より引用。
●夜明け前
夜が明ける直前。
「明け方」の意味
明け方
夜の明けようとするころ。
「暮れ方」の対義語。
「早朝」の意味
早朝
朝の早いうち。
※「精選版 日本国語大辞典」より引用。
「昼前」の意味
昼前
正午のまえ。
※「精選版 日本国語大辞典」より引用。
「午前」の意味
午前
夜の12時から正午までの間。夜中から正午までの12時間。
または、夜が明けてから正午までの間。
「午後」の対義語。
※「精選版 日本国語大辞典」より引用。
「午前中」は午前のうち、正午より前の時間という意味。
どう使い分けたらいい?
時の表現の学術的な意味を見て、だいたいのイメージはできたと思いますが、
まだちょっと抽象的です。
「どう使い分けたらいいのか」
これから、気象庁の予報用語を参考に、
具体的な時間帯について見ていきましょう!
気象庁では午前を大まかに4つの時間帯に区分します。
①未明
午前0時から午前3時頃まで。
②明け方
午前3時頃から午前6時頃まで。
③朝
午前6時頃から午前9時頃まで。
④昼前
午前9時頃から12時頃まで。
※夜明け&早朝
「夜明け」は気象庁によると、
「日の出の前の空が薄明るくなる頃」という意味で使われています。
例えば、
令和4年7月1日の東京の日の出時間は4時28分52秒なので、4時25分くらいが夜明け時間と言えます。
季節によって、日の出時間が変化すると同時に夜明け時間も変化します。
また、「早朝」は
「夜明けからおよそ1~2時間」という意味で使われており、
上記の東京の日の出時間を例に挙げるならば、
4時28分52秒(7月1日時点)ということなので、
6時30分頃までが早朝であると言えます。
季節によって、日の出時間が変化すると同時に早朝時間も変化します。
先ほどお伝えした辞典の意味に比べて、より具体的になりました。
今回の記事の最初に挙げた例文を見て、もう一度確認してみましょう!
「今日未明、道頓堀川沿いで襲撃事件がありました」
と言えば、
今日の午前0時から3時頃に襲撃事件があったということ。
「今日の明け方、外がさわがしかったんだ」
と言えば、
今日の午前3時頃から6時頃さわがしかったということ。
「早朝からいつもランニングをしています」
と令和4年7月時点で言えば、
(東京在住の方を想定)
午前4時30分頃から6時30分頃にランニングをしているということ。
「昼前からもうお腹が空いている」
と言えば、
午前9時頃から12時頃にお腹が空いているということ。
ただ、早朝について言えば、
「夜明けから2時間だから、〇時〇分までが早朝だ!」などと
毎日日の出時間をチェックして早朝時間を計算している人はあまりいないと思うので、
一般の人が活動を始める午前6時より前、午前5時頃が"早朝"という理解でも良いかと思います。
図でも確認にしよう!
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