A先生にコインランドリーからホテルに送ってもらった後、
ちょうどホテルのフロントに通るので、
「すみませんが、朝ごはんのあの赤いソースのけてもらうことはできますか。
めっちゃ辛くて。。。」
ホテルのスタッフに言ってみた。
ちょっとこいつ何言ってんだと思われたかもしれないが、
受け入れてくれた様子だった。言ってみるものだ。
ありがとう。
部屋番号を伝え、部屋に戻った。
せっかくのインドネシアの旅。
我慢して朝から辛い物を食べ続けて、お腹を壊したくない。
明日の朝、鶏肉弁当に赤いソースがかかってないか、楽しみだ。
旅の続きです。
本日も大音量の電話の音で目が覚める。
数分後、スタッフが弁当を届けに部屋にやってきた。
「あの~、赤いソースは除いてあるんで」
弁当が入っている袋を開ける前に、スタッフが言った。
「ありがとう」
スタッフが去り、ドアを閉める。
早速、袋を開け、弁当を取り出し、蓋を開ける。
『ソースがかかっていない!』
かかってないだけで謎の喜びを感じる。
しっかり美味しくいただいた。
本日は、A先生とスラバヤ市内の観光スポットへ訪れる予定があった。
スラバヤで過ごす最後の日だ。
弁当を食べた後は、身支度をし、バックの荷物を整理した。
9時半頃に、
「先生、ホテルに着きました」
A先生からメールが送られてきた。
ショルダーバックを前にからい、一階のロビーへ降りる。
A先生はロビーのソファでスマホを見ていた。
「A先生、おはようございます」
「先生、おはようございます。よく眠れましたか」
「眠れました」
「弁当はどうでしたか?」
「ソースなしにしてもらいました!」
A先生には、朝に出される弁当がめっちゃ辛いという朝食事情は伝えていた。
「じゃあ、出発しましょう」
まず向かったのは、
スラバヤの観光名所「スラバヤ英雄記念塔 (Monumen Tugu Pahlawan」。
インドネシア独立戦争について知れる歴史的な場所である。
広い公園内には、塔がそびえたち、博物館も併設されている。
私は過去にこの場所に2回行ったことがあるが、
歴史好きということもあり、何度行っても飽きない場所だ。
スカルノ大統領とハッタ副大統領の銅像。
インドネシアでは、インドネシアを独立へと導いた英雄として知られており、お札にもなっている。
英雄記念塔。
1951年に建てられ、高さは41,15mある。
広場の端に設置されてあるベンチには、中学生が休憩しており、
社会見学的な行事が実施されているのかなと思った。
猫が横になってくつろいでいた。
日陰と言えど、そこは暑いだろうに。
博物館の中にも入った。
インドネシア人と外国人とで、入場料金が異なるが、
手ごろな値段で入場できる。




展示物の解説文はインドネシア語もしくは英語なので、
全てをしっかり理解できたわけではないが、
分かる単語からの推測とA先生の解説で少しだけ理解できた。気がした。
インドネシア独立戦争には、日本軍もかなり関わっているので、
歴史を知る上で、ぜひ訪れてほしい場所である。
というわけで、
午前中は、スラバヤ英雄記念塔でゆっくりと時間を過ごした。
その後は、また少し移動し、オランダ占領時の面影を残す『KREMBANGAN』エリアを散策。
ヨーロッパを感じられる旧市街の街並み。良い眺め。
ちなみに、オランダ占領時の面影がある風景はジャカルタでも見られる↓↓↓
お昼ご飯は近くの屋台で食べた。
恒例のバクソーである。
ちょうど雨が激しく降ってきたので、雨宿りもかねて、しばらくは屋台でのんびりした。
雨の音を聴きながら食べるバクソーもなんだか良い感じ。
その後は、A先生がお祈りをするということで、お祈り所に行き、その近くの露天市場も見て回った。
『Roti Maryam』という丸くて平らなパンを売っていたので、A先生と食べた。
インドネシア人は、コーヒーやアイスティーなどの飲み物といっしょにこのパンを食べるらしい。
日本でいうところの『ホットケーキ』だろうか。
焼きたてをすぐにその場で作り、渡してくれたので、ホクホクで美味しかった。
その後はA先生のバイクでまた移動し、お土産屋さんに行った。
1階から3階まである建物で、骨董品やバティックも置いてある。
過去、A先生以外の先生方にも「スラバヤに来たなら、ここだよ」と言われたことがあり、現地の人にも御用達のお土産屋さんである。
本当に色々置いてあるので、何も買わず、ふらっと立ち寄って眺めて見るだけでも面白いと思う。
ぜひ、スラバヤに訪れた際は、
『Mirota Batik & Handicraft Surabaya(ミロタ)』
に行ってみてほしい。
今回、私はジャワ人の像を購入した(笑)
タバコを吸っている初老の男性と、爪楊枝で歯に詰まった食べかすを取っている初老の女性が横に並んで座っている像である。
なんだかジャワを感じられて良いなと思った。単純な理由である。
像を購入した後は、
お土産さんの中にある売店で、アイスティーを買い、しばらくA先生とくつろいだ。
「今度インドネシアに来るときも、また連絡してくださいね」
「はい、また連絡します!今回も色々と連れて行ってくれてありがとうございました」
モジョクルトの人然り、スラバヤの人然り、
色々な人の親切によって楽しい毎日を過ごすことができた。
お土産屋さんの後は、ホテルまで送ってもらい、A先生ともお別れをした。
部屋に戻って、シャワーを浴びて、ベッドに横になる。
今回の旅は「5年ぶりにモジョクルトに戻る」ことが一番の目的であった。
久々の再会もあれば、新しい出会いもあった。
東ジャワ州にある新しい町にも行くことができた。
本日で、東ジャワ州での旅が終わった。
寂しい気持ちは全くなく、楽しかったという気持ちが大きい。
東ジャワ州で他に行ってみたい場所の候補ができたので、
また訪れたいと思う。
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